猫被りの病み人間は社畜です2nd【文スト】

＊58 ページ16

あの後、僕は杏月に云われて着替えに帰った




ポートマフィアの首領と会うんだしスーツの方がいい




けど外に出るからラフな方がいい




という事で僕が決めたのはスーツパーカー




スーツパーカーって楽だよね




杏月が話を通しておくって云ってたけど、一応社長に云っとかないと




探偵社の扉を開くと、玲愛の甲高い声が僕の耳に届いた




朝からうるせぇんだよぶりっ子が




玲愛「どうして何時も何時もAちゃんだけなんですか！？」




と、国木田さんに詰め寄る玲愛




不覚にも頬を赤らめる国木田さんが可愛いと思ってしまった、くそっ




心の中で後悔していると、僕に気が付いた玲愛が僕に近付く




玲愛「何時もAちゃんだけズルい！Aちゃんはお仕事溜まってるんだし、今日くらい私に譲ってよ！」




余程焦っているのか知らないけど、何時ものぶりっ子口調が剥がれてんぞ




玲愛「私も休暇取って遊びたい！」




玲愛の言葉に沸点を越えそうになったが、息を吸って抑え込む




どこが遊びなんだよ！




てかお前何時も僕に仕事押し付けてんだから実質毎日休暇だろ！




『朝日向さん』




『今回は、ポートマフィア首領直々の指名です。そう簡単に人を帰る事なんて出来ませんよ』




『それに、ポートマフィア首領は残忍なんです。貴方が何か一つ、粗相をしたらすぐ首が飛びますよ。良いんですか？』




ま、今は停戦中だし無理だろうけど




ぐっ、と黙り込む玲愛




『貴方は探偵社にとって大事な存在なのです。死んでしまったら探偵社は落ちぶれます』




特に僕以外の探偵社員のモチベーションが




『では、社長に話してきます。今日一日は居ないので、宜しくお願いします』

＊59→←＊57

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す