愛情を貰え過ぎた少女と愛情を貰えなかった少女【文スト】

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「わ、私は大丈夫ですから……他の皆さんの治療を優先的に……ｺﾎｯｹﾎｯ」




少し咳き込む麗奈




敦「何云ってるんですか！」




少し慌てて、敦君は私を見る




敦「早く麗奈さんを治療して下さい！」




知ってます？貴方、骨折れてるんですよ？




重要器官も損傷してるでしょうし




無言で重傷者から治療しても良いのですが




後々皆さんが五月蝿いでしょうからちゃんと診察はしますか




『はぁ……麗奈、今どんな感じ？骨は痛い？心臓は？肺は？気分悪い？』




国木田「そんな事を聞いてどうする気だ！早く治療をしろ」




はぁ？




『国木田さん。貴方は医者として、人の命を救う側に立った事がありますか？』




麗奈の怪我の具合を見乍云う




『複数人の患者や負傷者に対し救う側は1人のみ。そう云う場合、普通は重傷者から治療するんですよ。国木田さんだって、初めはそうするはずです』




国木田「然し、！」




『私が皆さんのように感情だけで動いて重傷者が、今で云う敦君が手遅れになったらどうするつもりですか？探偵社は高戦闘力の新人君を見捨てる所なのですね』




そう云うとうぐっと国木田さんは押し黙る




やっと五月蝿く無くなった




一通り麗奈の怪我を見てから、敦君の所へ移動する




『矢張りこの中での重傷者は敦君なので先に敦君を治療します。……いや、この場合だと与謝野さんにやってもらいましょうかね』




敦「えっ……」




『この怪我の具合で私が直せば、それだけでもう倒れますよ』




そう云って谷崎君の方へ移動する




『少し触れますよ』




谷崎君の躯に触れる




『異能力一欠片の命』




私が触れた部分から、谷崎君が桃色の光に包まれる




『はい、治療完了です』




そして今度は麗奈の方へ行き、同様に治療する




嗚呼、眩暈がする



国木田「お、おい！俺の治療は！」




『国木田さんは与謝野さんにして貰います。命の救い方を知らない様なので』




少し睨んで云う




青ざめている国木田さんを見ると少しスカッとした




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偉そうな事を書いていますが




これは作者の想像であって




そういう現場に立ったことはありませんので




有り得ないと思っても受け止めて下さい




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