愛情を貰え過ぎた少女と愛情を貰えなかった少女【文スト】

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女の子「ありがとう、おねぇちゃん！」




『大丈夫だよ。また転ばないようにね』




女の子「うん！ばいばい！」




手を振り、女の子は走り出した




可愛いなぁ




小さい頃の私もあんな風(・・・・)だったら




こんな風になって居なかったかもですね




ま、昔の事を今考えたって仕方無いですね




私を見る視線に気付き、視線の方を見る




『どうしたんですか？敦くん』




敦「えっ、あ、えっと……Aさんでも、そんな顔するんだなって……」




『はい？』




皮肉でしょうか




太宰「君、少し微笑んで優しい顔と目をしていたよ」




『……え』




思わず顔に手をやる




私が微笑んでいた？




『その様な事ありませんよ。目の錯覚です。優しい声音で話し掛けたので、その様に見えただけですよ』




何時も通りの無表情で云う




そう、それは目の錯覚




もう、あれ(・・)以降そんな表情は出来なくなってるから




視線を逸らすと、ポートマフィアの首領が此方を見ていた




引く程に




『な、なんですか』




森「先程の事象は君の異能力かい？」




『え、まあはい。そうですけれども』




森「素晴らしい！」




そう云って私の手を握るポートマフィアの首領




『な、なんですか……えっと……？』




森「ああ、森で構わないよ！」




『判りました。後、手を離して下さい』




森「おっと……済まないね」




手を離されたので、少しだけ距離を取る




なにぶん距離が近い




森「君……Aくんかな？」




森「ポートマフィアに入らないかい？」




……




『は？』

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