愛情を貰え過ぎた少女と愛情を貰えなかった少女【文スト】

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太宰「うふふふぅ〜！麗奈ちゃ〜ん！Aちゃ〜ん！」




変な笑いをし乍此方にずり寄ってくる太宰さん




正直に云います




気色悪いです




「えっ、え、太宰……さん……？」




『……気持ち悪い……来ないで下さいよ』




国木田「太宰！？っ……愛心！」




そう云って仕事を辞め、麗奈を背に庇う国木田さん




前にも云った通り、私も愛心なのですが




国木田さんは学習しませんね




太宰「んぇ〜〜〜」




太宰さんはつまんなさそうに国木田さんを見、私をターゲットにする




太宰「ねぇ〜Aちゃん〜！君も此方にオイデヨォ〜！すごいゾォ〜！虹色のゾウリムシにぃ、黄金のエリマキトカゲ！それに空にはピンクの空飛ぶゾウも居るよォ〜！」




手に例の茸を持ち乍私に近寄って来る太宰さん




「A！」




国木田「辞めろ、行くな愛心。お前まで被害にあいかねん」




いや、普通助けるでしょ




恋は盲目って事ですか？




『国木田さんは無慈悲なのですね』




横目で少し睨み乍そう云う




太宰「ぬふふふふ〜ほぉら〜ほぉらほぉらぁ〜！」




グイグイ、と私の頬に茸を太宰さんは押し付ける




『……』




我慢ならないな




私は無言で太宰さんを投げた




背負い投げをした




突然で受身を取れなかった太宰さんは




グエッという蛙が踏み潰された様な声を出して




目を回して倒れた




『……勝手に自 殺しようがどうでもいいですが、迷惑は掛けないで下さい。ウザイです』




ムッとし乍倒れている太宰さんを睨む

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