雪空の下で愛を誓うよ (ページ1)

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桜の花びらがひらりと舞い落ちた。

新しい友達は出来るのだろうか、
そんな不安と少しも期待を胸に、
今日から私の高校生活がスタートする。

A「あ～緊張する～...」
目黒「大丈夫、大丈夫」
向井「そうそう！Aなら友達できるって！」

A「そうかなぁ...」
目黒「うん、それに俺がついてるから」
向井「俺も！だから絶対にだいじょーぶっ」

目黒「康二、邪魔しないで」
向井「そんな寂しいこと言わんといてよ～」

優しくフォローしてくれる２人の名前は
目黒蓮くんと向井康二くん。

目黒くんは保育園からの幼馴染。

向井くんは、小学生の時に
この街へ引っ越してきた男の子。

その時、一番最初に目黒くんが
声をかけたのがきっかけで
私達はご近所の方から
“仲良し三人組”と言われるほど
ずっと一緒にいる。

小学校も中学校も、そして今もだ。

A「みんな同じクラスになるといいな～」
目黒「あ“ぁ”ーーーーっ」
向井「待って！その事すっかり忘れとった...」
目黒「もう嫌なんだけど」
向井「まあ落ち着こ！絶対三人一緒やって！」
目黒「陽キャは黙って」

目黒くんは落ち着いていて優しくて
何よりイケメン。

まるで文句なし完璧人間に見えるが
実は超が付く程の人見知りである。

いや、人見知りというか、
心を開いた人にしか喋らない系に近い。