雪空の下で愛を誓うよ (ページ15)

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(目黒side)

A「ねえ！昨日の恋バナ聞いて！」
向井「お！なんかあったん？」

はあ。Aあからさまに嬉しそう。
Aの恋バナ
聞きたくないけど知っておきたい。

はあ......。
Aって可愛いよな。
世界一可愛いと思う。

俺が先生だったとしても
こんな可愛い子に“好き”て言われたら
付き合ってしまう気がする。
いや、絶対付き合う。

でも高校生と付き合う先生ってクズだよな
俺がAを守らないと。

自分が歪んでるのは分かってる。
けど、好きだから仕方がない。

目黒「で、恋バナってなに？」
A「実は～～」
向井「実は～～？」

ゴクリと固唾を飲んだ。
腹は括った。かかってこい！！

A「昨日、廊下で『あれ、Aさんだよね？部活見学しないの？』って聞かれた！」
向井「お～～！！」
目黒「え？それだけ？」

良かったね～～って言って欲しかったのか
Aは頬を膨らませた。
リスかよ。可愛いな。

A「まだあるもんねー！」
向井「お！それでそれで？」
A「“はい”って答えたら『俺、新人だから頼りないかもだけど一年間よろしくね』って言われた～～！！」

正直、そんなもんかと思った。
そして、もっと正直に言えば
死ぬ程安心した。

やっべ、動悸止まらねえ。
てか、そんなので喜べるAって
めちゃくちゃ健気だな。

A「初日で認知されてるのやばくない？！」
目黒「はいはい、良かったね」