妖怪達とドッペルゲンガー15 ページ38
「何だ？これ……俺か？」
あ、もしかしてさっきモケが裂いたうさ吉のぬいぐるみかな？ギリギリ頭の部分が残っているけど、綿の色も相成って無惨になっている。
バニートラップはその頭だけを拾い波人君を睨む。裂いたのはモケだから、知らないと思うが……
「俺が思うよりも随分と悪趣味だったんだな？」
「？？？……それ、え？？」
波人君はさっきまでの不気味な笑みが一瞬で消え、奪いとっていた武器をモケのいる奥の通路の方向へ投げとばした。
「は！？返せよ！！」
「そ、それ、私の……！返して！壊さ、ないで！！」
「！？」
波人君は必死に腕を伸ばしてバニートラップが持っていたぬいぐるみの一部を奪おうとしている。その目は再びピンク色の涙が流れていた……悲しい、のか？
バニートラップは困惑しながらも、シャドウサイドらしい強気な態度で波人君の頭を無理矢理掴んで床に伏せさせた。動く度に関節から玩具の人形のような音がしている。
「ちょっと、何してんの！？」
「あう……ぅあ、ぐすっ、」
「返してほしいのか？ならさっきの武器を返してもらおうか！？」
え、投げられたばっかりだけど……波人君は涙声になっていて若干可哀想に見えなくもない。押さえる力が強いのか、うめき声も混ざっている気がする。
「ひぐっ、うぐぅ……返、して……返す、からぁ……」
「ふん……動いたら、分かるよな？その頭ぶっ壊すからな」
バニートラップが手を離しても、ぬいぐるみを床に置いても、ただひたすらに泣きじゃくりながら謝っていて、その場から動く気配はしない。
念のため僕とアキノリが出てきて、倒れたままの波人君を見ておく。
「ごめっ……ぐずっ、なさっ……えぐっ」
「何をそんなに謝っているんだ……？」
アキノリの言葉にも一向に反応を示さない。僕がそっと震える頭に触れても同様だった。
そういえばあの通路にモケがいた筈だけど、何もなければいいけど……
アキノリがバニートラップが入った通路を覗くと、アキノリは慌ててその通路へ入っていった。
「一体何やらかしたんだよあの野郎！」
「アキノリ！？何が見えたの？」
「バニートラップがあいつに襲いかかってんだよ！！このままじゃ危ない！」
本当に何があったんだ！？僕は波人君をナツメ達に任せてアキノリの後を追う。
追った先にはアキノリの言った通り、バニートラップがモケに対しだいぶ近距離で武器を向けていた。
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小鳥遊(プロフ) - ピカヒカリさん» いえいえ！教えてくれてありがとうございます！ (2019年4月1日 18時) (
レス) id: f22be8bb72 (このIDを非表示/違反報告)
ピカヒカリ(プロフ) - 小鳥遊さん» 何か…。がっかりさせてしまったようで申し訳ありません…。 (2019年4月1日 18時) (レス) id: f74e3a9ead (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊(プロフ) - ピカヒカリさん» コメントありがとうございます！メダルウォーズって引き継ぎないんですね…頑張ります。 (2019年4月1日 18時) (レス) id: f22be8bb72 (このIDを非表示/違反報告)
ピカヒカリ(プロフ) - こんにちは？です。はい、パックン出てうれしかったです。はい。（何かすみません…）バニートラップ、カッコよくて私も好きですよ。（シャドウサイドの中では上位です）やっていませんが、メダルウォーズの先行は確かデータ引継ぎありませんでしたよ。頑張って下さい。 (2019年4月1日 18時) (レス) id: f74e3a9ead (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊(プロフ) - ありがとうございます！そう言って頂けると頑張れそうです…！ (2019年3月6日 23時) (レス) id: f22be8bb72 (このIDを非表示/違反報告)
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