妖怪達とドッペルゲンガー8 ページ29
「あの、ここは何？お姉さん達はどうして…？」
「ナミヒト君はモケはどこか知らない？」
ナミヒト君は黙って首を横に振る。僅かに肩が震えている辺りもしかすると、思い出したくないのかもしれない。
「覚えてないよ…あいつが突然謝り始めたと思ったら、辺りが真っ暗だ！何なんだよ…僕は初めからずっとここにいたよ。」
「そっか…どうして謝り始めたか心当たりはある？」
「今それを話す余裕があるの？僕は早く帰りたいんだけど。」
ナミヒト君はこの状況が恐ろしくないのか、不機嫌に眉間に皺を寄せている…それを聞いたジュニア達が怒っていた。
「ナミト、自分勝手！ナミト、モケ、捨てた！」
「そうだそうだ！私はこいつが何かを叫びモケを突き飛ばしたのをしっかり見ていたぞ！我々がもう少し早く動けていれば…！」
「波人君、これは帰るためにも必要な事なんだ！何があったか教えてくれ！」
…そう言われても、やっぱり言いたくはないらしい。そっぽを向いて襖を閉めようとしてきたので、僕とアキノリでそれを止めるけど…結構力が強いな。二人がかりで押し負けている。
「僕をそう呼ぶ限り絶対言わない。言わないと帰れないなら僕はここにいる。お兄さん達は自力で帰れるんだろ？」
「何でそこまでその呼び方を嫌うの？せめてそれだけでも教えてくれない？私達、あなたを責めている訳じゃないの。」
「はっ…どうだか。そんなに聞きたいならさ、ここから帰ってから言ってやるよ。どうせ好奇心からの質問なんだろ？帰る自体には関係ないんでしょ。ほら、ついて行ってやるから。」
確かにそうかもしれないけど…今度はあっさりと波人君は出てきてぬいぐるみを一つ拾っている。あれは…うさ吉？
そして、拾ったぬいぐるみを……千切った！？…千切られたぬいぐるみは何故か真っ赤な綿を溢して落ちていった。うさ吉…。
「ちょっ、何してんの！？」
「別に？中身が気になっただけ。これが何か知らないけど、僕の姿のは無いんだね？それにこの扉何？」
「君、現状モケより妖怪だよ…って、勝手に扉を開けるなよ！」
波人君は聞く耳を持たず、まだ僕達も開けていない探偵団の事務所に似た扉を躊躇なく開けだした。
僕は慌てて腕を掴もうとするが、触れた瞬間に波人君は顔をしかめて僕の手を振り払った…これは、一体？
「ったいなあ…ねえ、こっちに行かないの？」
そう差す先は、ここより天井が高く、ここよりもとてもじゃないが奥が見えない暗い道だった。
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小鳥遊(プロフ) - ピカヒカリさん» いえいえ！教えてくれてありがとうございます！ (2019年4月1日 18時) (
レス) id: f22be8bb72 (このIDを非表示/違反報告)
ピカヒカリ(プロフ) - 小鳥遊さん» 何か…。がっかりさせてしまったようで申し訳ありません…。 (2019年4月1日 18時) (レス) id: f74e3a9ead (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊(プロフ) - ピカヒカリさん» コメントありがとうございます！メダルウォーズって引き継ぎないんですね…頑張ります。 (2019年4月1日 18時) (レス) id: f22be8bb72 (このIDを非表示/違反報告)
ピカヒカリ(プロフ) - こんにちは？です。はい、パックン出てうれしかったです。はい。（何かすみません…）バニートラップ、カッコよくて私も好きですよ。（シャドウサイドの中では上位です）やっていませんが、メダルウォーズの先行は確かデータ引継ぎありませんでしたよ。頑張って下さい。 (2019年4月1日 18時) (レス) id: f74e3a9ead (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊(プロフ) - ありがとうございます！そう言って頂けると頑張れそうです…！ (2019年3月6日 23時) (レス) id: f22be8bb72 (このIDを非表示/違反報告)
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