１４８話目 ページ16
「また目を離した隙に逃げてしまうなど……目を覚ましましたか」
「え？えー…あ、はい」
誰？なんか銀髪の長身な男が現れたんだけど。目付き鋭くて怖い。不機嫌な顔が爆豪を思い出す。
「こちらの都合で身勝手ながら妖魔界まで連れてきてしまい申し訳ありません。私はぬらりひょんといいます」
「ぬらり、俺は仕事が嫌で抜け出したのではなく彼女を心配して抜け出したからな！逃げた訳ではないからな！」
言い訳が小学生だ。ぬらりひょんって妖怪はいた気がするけど想像とかなり違う。後丁寧にお辞儀をしてきた辺り、真面目な性格なのかもしれない。
「そうですか。では後は私が案内と説明を致しますので、大王様は仕事へお戻り下さい」
「えっ…いや、俺がやるから仕事は代わりにぬらりがやってくれ」
「大王様にしか出来ない事も含まれておりますので、どうぞお戻り下さい」
Eは大王…？ぬらりひょんって執事的な立場なのかな。Eの本名が気になる。
しばらく二人の問答は続き、結局はどこからか猫と犬の妖怪が現れEは渋々と二匹に連れていかれた。
ぬらりひょんと二人だけになると、表情一つ変えずに「こちらへ」とか言って先を行ってしまう。慌てて私はついていく…やっぱ怖い。
そうして彼は一際豪華な装飾のされた扉を開け、私は言われるがままに中に案内され椅子に座らされた。応接室みたいな所？でも豪華すぎて落ち着かない。
彼は私が座ったのを確認すると、再び深くお辞儀をしてきた。
「先程は大王様が失礼しました。厳しく抜け出さぬよう言ったつもりでしたが…」
「い、いえそんな…あの、正直何が起こって何故ここにいるのかさっぱり理解できていないのですが…」
「そうでしょうね。ですので私が説明します」
そうでしょうねって…とにかく、彼は真剣な顔つきで話し始めた。
「まず、初めに伝えておきたい事があります。これはあなたにとってかなり重大の事ですので、心してお聞き下さい」
私は黙ってうなずく。もうこれまで摩訶不思議な事はいくらでも起きてるし、大丈夫。
「あなたは既に亡くなっています…それも5年前、あなたが小学5年生の辺りでしょうか」
「5年前？」
「はい。情報によると突き落とされたためなのだそうです」
小学生の時にそんな事があったなんてこれっぽっちも覚えていない。突き落とされたって事は、特定達二人にでも落とされたかもしれないけど…。
じゃあ何でその後も生きてたの？
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小鳥遊(プロフ) - 美都羽さん» コメントありがとうございます！烏滸がましくなんてないですよ。嬉しいです！ (2019年8月6日 21時) (
レス) id: c2ef6956a3 (このIDを非表示/違反報告)
美都羽(プロフ) - 小鳥遊様のこのシリーズがすごく好きです。こんなことを言うのも烏滸がましいですがこれからも頑張ってください (2019年8月6日 21時) (レス) id: a619d2c6e4 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊(プロフ) - 笹さん» レス遅れてすみません。確かに火なら水属性の方が良かったかもしれません。書いた時は気がつきませんでした…遅れながらアドバイスありがとうございます。 (2019年8月5日 1時) (レス) id: c2ef6956a3 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊(プロフ) - 甘納豆さん» コメントありがとうございます！ずっと更新停止ですみません……そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2019年8月3日 21時) (レス) id: c2ef6956a3 (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆(プロフ) - 続き気になります！自分のペースで更新頑張ってください！楽しみに待ってます！！ (2019年8月3日 21時) (レス) id: a4b65807ec (このIDを非表示/違反報告)
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