68振り【過去】 ページ21
そして時が過ぎ、神月家で一番の大仕事──神月祭が前日に迫っていた
屋敷の使用人達はバタバタと忙しなく動き、娘達の父親は親戚一同の相手をしていて忙しかった
そんな中娘二人は部屋でゴロゴロしていた
『あーあーつまんない！！いわとーしもこぎつねまるも遊んでくれないし！外遊んじゃだめだしもーつまんないーー！！！』
姉は足をバタバタさせて文句を垂らした
「仕方ありませんよ。今は祭りの準備中……貴女の相手をしてる暇は無いんですよ」
部屋の隅で座っている男性がそう言った
『ぶー！そうざにいの意地悪ーー！！』
「貴女はもう少し大人しくしていて下さい。妹君は大人しくお絵描きをしていますよ」
そう言う男性の先では妹が小夜左文字と共にお絵描きをしていた
『泉ー何かいているの？』
「お母さまかいてるの！！」
泉が描いている絵には神社とそこにいる母の姿があった
『泉！じょうずだね！！』
「えへへ…お母さまが踊るの楽しみなんだー！」
妹は笑顔で言う
『ついに明日だもんねー！』
姉は妹の隣に横に転がり足をばたつかせて言った
『祭りで母さまの舞を見れるのはいいけど夜は見ちゃ駄目って酷すぎるよねー！私、夜も見たいのにーーー！！』
「夜って……母君が舞を披露するのはどちらにしろ夜ですよ？」
『違うの！私が言ってるのは祭りが終わった後の舞のこと！！夜遅くにやるから子供は見るなって父さま私たちに見せてくれないんだよーー！』
「それはそうですよ。夜は子供の寝る時間ですからね」
母の儀式を見たいと駄々を捏ねる姉に宗三左文字はただただ淡々と応えた
「そもそも、貴女は遅くまで起きていられないでしょう？」
『むー！絶対に夜中まで起きてるんだから！！！』
「はぁ……全く………」
むくれる姉に対し宗三左文字はため息を漏らした
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アカヤ - 続編やったー！ありがとうございます！これからも応援してます！！ (2019年4月3日 17時) (
レス) id: ba5e1e3f04 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - 続編おめでとうございます！主人公さんがどうなるか、今からとても楽しみです。また遊びに来させて頂きます。 (2019年4月2日 21時) (レス) id: 680cc78f50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪燐 | 作成日時：2019年3月22日 8時
