63振り ページ16
約束の放課後
自分は小夜に彼を呼んでくるように頼み、空き教室で彼が訪れるのを待っていた
ボーッと教室の窓を眺めていると扉が開く音が聞こえ、そこに立っていたのは彼と小夜だった
「連れてきたよ」
『ありがとう小夜』
小夜はそれだけ言うと消えていき、教室には自分と彼だけになった
『さてと……随分と待たせてしまってすまんな轟』
「別に待ったとは思ってない」
『ふっ…そうか……』
自分は机の上に座り、彼を真っ直ぐに見た
家の事を話す前に彼に確認しておきたいことがあったのだ
『確認程度に聞きたいんだが、お前は神月家の事をどこまで知っている？』
泉の許婚である彼は少なくとも泉から何やら聞いているはずだ
そうでないにしても、何か知っている可能性はある
そう踏んでいたのだが……
「いや、何も」
答えはNOだった
『じゃあ、祭りは？祭りのことは知らないのか？』
神月家が執り行う
「あぁ」
だがそれもNOだった
彼の答えに自分は内心頭を抱えた
これは大分長く話す羽目になるだろうな……
『……大分話が長いがそれでも構わないか…？』
「あぁ」
そう言って首を縦に振った彼を見て自分は意を決して話し始めた
『それじゃあ、話そうか。"私"があの"呪われた家"でなぜ生贄と呼ばれているのかを』
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アカヤ - 続編やったー！ありがとうございます！これからも応援してます！！ (2019年4月3日 17時) (
レス) id: ba5e1e3f04 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - 続編おめでとうございます！主人公さんがどうなるか、今からとても楽しみです。また遊びに来させて頂きます。 (2019年4月2日 21時) (レス) id: 680cc78f50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪燐 | 作成日時：2019年3月22日 8時
