62振り ページ15
昨日の今日でまさか轟に遭遇するとは思わなかった
『あ……えっと……おはよう』
当たり障りない挨拶をする
昨日の出来事のせいか少し気まずい
それでも笑顔を崩さずに言うと相手も返してくれた
彼は自分の頬に視線を向けると「治してもらったのか」と聞いてきた
『あぁ、あんな絆創膏つけていたら鉄哲や一佳に心配されるからな』
「そうか」
彼はそれだけ言うとまた廊下を歩き出した
『あ、あの！！』
彼が視界から消えようとしたとき、声をかけた
声をかけたのには彼に言いたい言葉があったからだ
『昨日のこと……ありがとう』
こちらの意図がわかっていたのかは分からないが昨日の縁談の時彼から破談をすると言ってくれたことに自分は感謝をしていた
相手にお礼を言えないのは己の信念に反する
偶然か必然かは分からないがここであった以上礼は言っておきたかった
彼は自分のことを見ると「別に」と言った
その後彼はあることを自分に聞いてきた
「なぁ……ひとつ聞いていいか？」
『なんだ？』
「お前が昨日言っていた"生贄"ってどいういうことだ？」
生贄……
やけに皆聞きたがるな……
正直に言って彼にあのことを話すのは嫌だった
だが、彼は泉の許婚でありいつか
その為にも話しておくべきなのかもな……
自分は意を決して首を縦に振った
『いいだろう、なら放課後学校に残っていてくれ。場所は直接刀剣男士が伝えにくる』
「分かった」
それだけを言うと彼は自分の視界から去って行った
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アカヤ - 続編やったー！ありがとうございます！これからも応援してます！！ (2019年4月3日 17時) (
レス) id: ba5e1e3f04 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - 続編おめでとうございます！主人公さんがどうなるか、今からとても楽しみです。また遊びに来させて頂きます。 (2019年4月2日 21時) (レス) id: 680cc78f50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪燐 | 作成日時：2019年3月22日 8時
