或る女の怪忌憚【呪術廻戦】 (ページ20)

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来るであろう刺激に耐えるため目を瞑るが何も起こらない

少し目を開けると私を見つめる悟の姿

何か考えてるのだろうか

ジッと見つめたまま何も言うこと無くただ時間が過ぎていく

やがて悟はニコッと笑うと「やーめた！」とまるで子供が玩具に飽きたように私の腕をパッと離し退いた

突然の気の変わりに戸惑いながらゆっくりと身体を起こす

悟はニコニコ笑顔でこちらを見るとこう言い放った

「そりゃあ、Aを無理矢理にするのもいいけど僕が欲しいのはAの身と心全てだからね。だからやり方を変えるよ」

ぐっとまた悟の顔が近づく

「Aが僕のこと興味無いって言うのなら興味を持たせてあげる…

僕に縋って縋って縋って僕がいなくちゃ生きられないぐらいにぐちゃぐちゃに依存させてあげるよ」

だから覚悟してね…

そう言ってチュッと額に軽くキスをする悟

サングラス越しに私を見るその瞳は何かへの決心とドス黒い感情が混じり合ったような何かを浮かべていた

『さと─────────』

ピピピッ

ちょうど、洗濯が終わった音が鳴り響いた

「あ、洗濯終わったね。家まで送るから早く着替えちゃって」

さっきと打って変わった悟の反応に戸惑いつつ洗い終えた服を取りに洗濯所へ向かった