或る女の怪忌憚【呪術廻戦】 (ページ16)

今日:4 hit、昨日:10 hit、合計:45,313 hit

或る同級生の話ページ16

久しぶりに会った同級生玉蟲Aと飲み始めて2時間

酔いが回り始めた彼女は悟について聞き始めた

彼女は東京に戻った理由は高専の皆が心配だと言っていたがどう考えたって一番心配していることは悟のことだろう

彼女に自分が見た限り悟は幸せにしていると伝えるとにへーっと笑顔になった

10年前と変わらず酒に弱いな

10年前にも一度彼女と飲んだことがあるがその時もこうして酔うとにやけづらになっていた

そのことを酔っている本人は気づいてない

嬉しそうに笑う彼女は『そっか…悟幸せになってるのか……』と何度も呟く

酔っている今の彼女なら何でも答えるだろう

「なぁA」

『エヘヘ～なーにー硝子ー？』

「悟のこと今でも好きか？」

そう聞くと彼女はにへへと笑いながら

『うん、好き……今でも…ずーっと悟のこと…す……き……だから…誰よりも…幸せになっ…てほし……い…』

と言ってそのまま深い眠りへと入った

「あーあ、もう潰れたか」

グイッと最後のビールを飲み干す

私は潰れた姿を見届けるとある場所へ連絡した

「あぁ…お疲れ……うん…いつものとこ…あぁ…いるよ……だからあとはよろしく…せっかく協力してやったんだ奢れよ

悟」

電話越しから「任せてよ」と声が聞こえた後電話を切った

数分後、悟が現れすやすやと眠るAを抱え、飲みの代金を置いて店を出て行った

「済まないなA」

そう言って追加でビールを頼み一人酒を楽しんだ