23振り ページ24
A組の前には鉄哲と同じ考えをしたであろう人達であふれかえっていた
『これじゃあ……A組の生徒すら見えないな…』
「くっそ、これじゃ動けねーじゃねーか……」
とりあえず、A組の様子を見ようと身を乗り出すと
「どんなもんかと見に来たが随分偉そうだな。ヒーロー科に在籍するやつはみんなこんななのかい？こういうの見ちゃうとちょっと幻滅だなぁ」
紫の髪をした男子生徒がそう言った
彼は大胆不敵にもA組に宣戦布告をし、その場を去って行った
鉄哲は彼の言葉に感化されたのかA組に聞こえるよう声を荒らげる
「隣のB組のもんだけどよぉ！！！敵と戦ったっつうから話聞こうと思ってたんだがよぉ！！エラく調子づいちゃってんなオイ！！！！」
『ちょっと鉄哲……』
鉄哲を宥めようとすると
『あ………』
泉と目があった
A組に行けば泉と遭遇することは確実なのに我ながら馬鹿なことをしてしまった
「おい神月どうした？」
固まる自分に声をかける鉄哲
神月という自分の名字を聞き取ったのかA組が疑問の声を上げる
「え……神月ってもしかして泉ちゃんのお姉さんか妹？」
双子のせいか顔の造りが似ているせいでそう聞かれた
「え、えーっと……」
そう聞かれた泉は戸惑うが……
『はい、そうです』
自分はあっさりと言った
『”姉”の神月 Aと申します。”泉”がいつもお世話になっています』
深々と一礼をする
『先日の敵襲撃事件で見事撃退したと耳にしましたのでこうして皆様の様子を見に来た所存であります。自分もヒーロー科の者である身、体育祭では全力で挑ませていただきます』
一言一句違わず笑顔を浮かべながら言った
泉の顔を見ると、自分のこの話し方に驚いたのか目を丸くしている
この話し方は父が泉の友人を会った時に如何にも泉に相応しい姉を演じさせるために仕込ませたものだ
余りこんな話し方をすることは無かったがまさか咄嗟に出てくるとは思わなかった
ニコニコと笑顔を浮かべていると
「作り笑い浮かべんじゃねーよ気持ち悪りぃ」
と、一人A組の生徒が言った
『………貴方は確か入試一位の爆豪……勝己さんでしたっけ？体育祭で貴方と戦えることを楽しみにしていますね』
「寝言は寝て言えクソが」
彼はそう言うと群衆を押し退けて帰っていった
『………それでは皆様自分も失礼いたします』
私はそう言い残し、A組から去った
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アベリア(プロフ) - めっちゃあっさり負けるやん。前の人も言ってたけどなんでスピードにタンク出しちゃったのか分からないんですけど。。 (2019年3月30日 4時) (
レス) id: 180bdb299f (このIDを非表示/違反報告)
ＡＯ - すみません、続編が下書き中ページのままなのですが？.... (2019年3月28日 11時) (レス) id: eb57762362 (このIDを非表示/違反報告)
菜奈実@アニオタ(2次元オタ)(プロフ) - 読ませてもらっている途中の者ですー。11振りの回ですが顕現したのが薬研なのか乱なのかわかりずらいです。修正お願いします。 (2019年3月27日 2時) (レス) id: 1b00d24cb8 (このIDを非表示/違反報告)
♂ｒｅｏｎ♀(プロフ) - 飯田くんにあっさり敗れてしまいこっちが拍子抜けです。一気に面白みが無くなりました。。また、個性がエンジンの飯田くんになぜ短刀を出さなかったのかが理解できません。何故太刀や槍など機動が遅い刀剣にしてしまったのでしょうか？ (2019年3月26日 11時) (レス) id: 49359375a8 (このIDを非表示/違反報告)
アベリア(プロフ) - 妹と仲直りっていうか、懐かれて欲しいと思っているのは私だけでしょうか…、そして親父を二人でボコボコにしてやってください(おい) (2019年3月24日 23時) (レス) id: 180bdb299f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪燐 | 作成日時：2019年2月20日 22時
