34話 ページ36
「八百万さん場外！佐野さん2回戦進出！！」
客席から歓声が上がる
見ると彼女──八百万さんの右足が少し場外に出ていた
勝てた……？
ふぅ…と一息つくと私は刀を仕舞った
『楽しかったよありがとう』
私は右手を差し出した
「……完敗ですわ、佐野さんはとてもお強いですね」
そう言って私の手を握る八百万さん
悔しいのかその手は小さく震えていた
▼
1-C席
心操side
「おおー！佐野すげぇな！」
「ヒーロー科の奴を個性使わずに刀で押し倒すとか凄いよな！」
「あれ？てか、佐野って無個性じゃ無かったっけ？」
そんな声が俺の横から聞こえてくる
……A
俺はさっきからAの異変が気になっていた
テープの奴と氷の奴の試合を見たAは急に頭を痛めていた
他の奴らは具合が悪いんじゃないかと言っていたが、それは違うと思った
恐らく、
俺だけに話してくれた彼女が持つ唯一の秘密
なぜ、親にも話さなかったことを俺に話したのか未だに分からない
けれど、Aの個性を唯一知る奴として彼女を救ってやりたい
「A……」
ポツリと彼女の名前をそう呟いた
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おもち。(プロフ) - イベント参加ありがとうございます！読みました！話がわかりやすくて改行も見やすいです。しかもデュラララとは…私得！更新頑張ってください！ (2017年6月22日 22時) (
レス) id: 3bfab917c7 (このIDを非表示/違反報告)
あるる - 物語の構成とか しっかり考えられていて面白いです！しかも 私の好きな漫画が一緒になってるなんて…！笑 これからも更新楽しみにしてます！ (2017年5月23日 16時) (レス) id: 2a6a9fd096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪燐 | 作成日時：2017年5月20日 23時
