＊9＊ ページ17
「まったく……君、学年と名前は?」
「エース･トラッポラ……1年デス。」
『ハーツラビュル寮所属、1年A組の生徒ですよ。学園長。』
「っな!!」
「さすが、Aです。」
学園長は感心したように頷いていた。トラッポラ君は目を見開いて私のことを見た。
「では、トラッポラ君、グリム君、そしてユウ君。
3人には罰として窓拭き掃除100枚の刑を命じます!!」
「にゃっ!?元といえば、ソイツがオレ様たちをバカにしたからいけないんだゾ!!」
「ええっ!?オレもぉ!?」
「当たり前です!!放課後、大食堂に集合、いいですね?」
「へぇーい…。」
「昨日から散々なんだゾー!!」
ものすごく不貞腐れたような声でトラッポラ君は返事をした。
『学園長、その子はまだ1年生ですのでさすがに初めの授業に遅刻したら大変です。
あとはお任せ下さい。』
私はマジカルペンを構え、学園長にそういうと、辺りに集まっていた生徒を教室に向かわせた。
『トラッポラ君も、教室へ。放課後、忘れないように。』
「……へい……」
辺りに人が居なくなると、水と風の魔法を使い、グレートセブンの煤を綺麗にした。
『これでいいかな……』
綺麗になったかどうかグレートセブンの像一つ一つを確認した。
『ごめんなさい…グレートセブンの方々…』
全部の像が綺麗になったのを確認すると、既に授業が始まっている教室に向かった。
『(一限目は、確かトレイン先生の授業……だったかな……)
(ｶﾞﾗﾗ)遅れてすみません。』
教室に入ると既に授業は始まっていて、全員朝のことを知らない人は不思議そうに私を見ていた。
「学園長と1部生徒から事情は聞いている。
朝からご苦労だった。」
『ありがとうございます。授業を中断してしまい申し訳ございません。』
そう言って、朝居た席に向かい、教科書を開いた。
『スハン。』
「?」
廊下でスハンを呼び止めると不思議そうにこちらを向いた。
『アレンエルド寮のこと、少し任せてもいい?』
「!!」
『少し調べたいことがあって……寮に戻って1年生の仕事内容とかを説明したら図書室に行くね。』
「……(ｺｸﾝ)」
するとスハンはメモを取りだし私に渡した。
『-僕に全部任せてくれても大丈夫。-
…ありがとう。スハン。
でも、寮長として失格になっちゃうからね。
副寮長に任せっきりは。』
「…(ｺｸ)」
どこかムスッとしたようなスハンと共に鏡舎へ向かった。
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抹茶タピオカ２号 - とても面白かった! (2021年5月5日 0時) (
レス) id: afc2ea72b7 (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - ユノさん» そう言って貰えて嬉しいです!! (2021年2月8日 1時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - 天さん» あ、そういえばそうでしたね!!ほとんど無意識で書いてました!!ありがとうございます!! (2021年2月8日 1時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - イラスト見ましたとてもかわいいかたです (2021年2月7日 15時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年1月29日 8時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tyina | 作成日時：2021年1月27日 22時
