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Aが他の寮長にそう聞いていると、新一年生がザワザワとし始めた。
「ドラゴニアって……
まさか"あの"マレウス・ドラコニア?」
「この学校に通ってるってマジだったのかよ……」
「怖ぇ……」
「……おお、やはり。」
鏡の間にディアソムニア寮副寮長であるリリアが入ってきた。
「もしやと思って来てみたが、マレウスは来ておらんなんだが。
”また"式典の知らせが届いてなかったと見える。」
「申し訳ありません。決して仲間外れにした訳じゃないんですよ。」
「どうも彼には声をかけずらいオーラがあるんだよね。」
『すみませんリリアさん……一言声をかけに行けばよかったですね……』
「まあよい。ディアソムニア寮の者はわしに付いてくるがいい。……あやつ、拗ねていなければ良いが……。
それとA、お主はアレンエルド寮長でもあるのだからな。わざわざディアソムニア寮まで来なくても大丈夫じゃ。」
そう言ってポンっとAの頭を撫でた。
『!!……はい。』
Aが返事をしたのを確認すると、リリアはディアソムニア寮生を連れて鏡舎へと向かっていった。
「……(トントン)」
『スハン。何かあった?』
「…………」
スハンはメモ帳を取り出して、”式典予定時刻からすぎてるから何事かと思ってきた”と書いてあるメモを出した。
『少しトラブルがあってね……』
「Aさん、お疲れ様でした。」
「式が始まる前に言われたとは思えないぐらい、スムーズだったよ。流石だね。」
『ありがとう、アズール君、リドル君。』
リドルとアズールは寮生を連れて鏡の間から出ていった。
『………………………学園長、その子……』
「魔力のない生徒はこの学園にいられないので……あ、もちろんちゃんと家に返しますよ。私、優しいn」
『それじゃあ、移動するよ。みんな、つい着てきてね。スハン、最後に扉閉めるのお願い。』
Aは学園長の言葉が終わらないうちから切り上げ、ユウのことをしきりに気にしながらも、自分の寮生のことがあるので、鏡舎へと向かっていった。
『新一年生のみなさん、ようこそ、アレンエルド寮へ。
私はアレンエルド寮長のA・クロウリー。こっちは副寮長のスハン・スカイ。』
アレンエルド寮につき、初めの挨拶として、Aは1年生に自己紹介をした。
それから各寮部屋に案内し、それぞれの寮部屋を言って全員に確認してもらうと応接間に戻って来た。
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抹茶タピオカ2号 - とても面白かった! (2021年5月5日 0時) (レス) id: afc2ea72b7 (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - ユノさん» そう言って貰えて嬉しいです!! (2021年2月8日 1時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - 天さん» あ、そういえばそうでしたね!!ほとんど無意識で書いてました!!ありがとうございます!! (2021年2月8日 1時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - イラスト見ましたとてもかわいいかたです (2021年2月7日 15時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年1月29日 8時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tyina | 作成日時:2021年1月27日 22時