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腕を落とされた真人は明らかに戸惑いの表情を浮かべていて、その隙に呪霊を喰らっていた白虎を呼び戻し、再び攻撃を仕掛けた。
「ッ……(コイツ!!魂に揺らぎがない……近付く事ができない……なんなんだよ!!)」
『桜吹雪ー白虎楼。』
白虎楼により、動けなくなった真人にさらなる追撃をかけ、焦った真人は口元に手をやり、あの改造人間を取り出した。
が、改造人間がAに攻撃する前に、Aは呪符をばら撒き、いっせいに動きを封じめた。
『さっき言ったよ。これ以上自由にはさせないって。』
「(っこれはまずい!!1度退散しよう!!)」
真人は自分の分身をつくりだし、Aが気を取られている間に逃げようとした。
が、
『夏油先生!!今です!!』
「!?しまっ」
夏油が真人を取り込むために触れ、黒い物体にするとすぐに飲み込んだ。
「ッ……」
『大丈夫ですか?』
「……特級呪霊だけあってクソまずいね……」
顔を歪め、一瞬口元を押さえた夏油に駆け寄ると、げんなりとした表情でそう言った。
奥の方ではボコボコにした呪詛師を甚爾がひとまとめにしており、そこに九尾がどこからともなく紐を持ってきて、それを使って縛り付けていた。
「これで全員か?九尾。」
「キュウキュ!!」
『ーあとは、今、歌姫先生や楽巌寺学長と戦ってるやつだけーだそうです。』
「(プルル……)もしもし、悟?
……!!……うん……わかった。
A、帳の中に入れるかい?」
『?、やってみます。』
Aが帳に触れると、あっさりと体が入っていった。
『入れます。』
「ならそのまま中に入って状況を見てきて欲しい。」
『でも、』
「ここのことは私と彼奴に任せてくれて大丈夫だから。」
『……わかりました。白虎!』
「ガルルル……」
『九尾は…』
「キャン!!」
『わかった。頼んだよ。』
帳の近くで唸っていた白虎を呼び戻し、帳の中に入った。
『(まだ……特級呪霊の気配がある……あのツギハギ呪霊だけじゃ……)』
「ガウ!!」
『!!』
白虎の唸る声で上を見ると、上空に京都校の生徒である女の西宮桃が飛んでいて、Aは大声で呼び止めた。
『西宮先輩!!!!』
「!!(あの子、確か安倍川家次期当主って言われてた……)」
Aの姿を捉えた西宮はAの近くに降り立った。
『!?』
Aは目を見開き、西宮に駆け寄った。
『狗巻先輩!?加茂先輩!?西宮先輩、何が……』
「あっちの特級呪霊にやられたの。今、東堂と虎杖悠仁が戦って…」
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Tyina(プロフ) - mythosさん» この世界の直哉くんは綺麗な直哉くんです笑。夢主ちゃんは160〜165cmぐらい、と設定しております。(ぐらい、なのは原作の方で虎杖君達が成長中で正式な身長が出てないのでそれに合わせております) (2022年7月4日 13時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
mythos(プロフ) - Tyinaさん» お久しぶりです。質問の答え教えて頂いてありがとうございます。あの直哉が・・・、ではあの台詞はもう言わない感じなんですね・・・。最後の質問です。夢主ちゃんの身長教えてください!ずっときになってまして・・・。 (2022年7月3日 21時) (レス) id: 908403f7fb (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - 縁儺さん» ありがとうございます!!そう言って貰えて嬉しいです( ;꒳; ) (2022年5月10日 11時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
縁儺 - はぁー…癒し…(尊死) (2022年5月9日 22時) (レス) @page39 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - はにみずさん» 返信が遅くなりました。はにみずさん、ありがとうございます( ;꒳; ) (2022年5月9日 12時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tyina | 作成日時:2021年5月26日 14時