* ページ48
「ちょっとね、すぐ帰ってくるから」
『…肝試し?』
「!!」
『…私も行くよ、何かあったらいけないから』
「けど、恵もみみちゃんもななちゃんもいないのに…」
『さすがに私はもうそこまで弱くないよ。それに、式神たちもいるから、大丈夫大丈夫。』
恵達に"今から噂の肝試しに津美紀ちゃんと行ってきます、何かあったら祓います。"と連絡を入れ、既読が着く前に、津美紀と2人、家を出て、その待ち合わせ場所へと向かっていた。
が、ちかづくにつれ、脳内で警鐘が鳴り響くかのように酷い頭痛に襲われ、着いた頃にはたっているのもやっとの状態にまでだった。
昼間、通っても例の名所ということもあり、呪霊がちらほらいるも、そこまで影響は出なかったはず、なのだが、今は異常なほどAの体に悪影響を及ぼしていた。
『(いつもと違う………!?どうして……)
つ、みき、ちゃん、ごめん…ちょっと…』
「!?顔が真っ青じゃない!!」
「津美紀さん、どうかした?」
「ごめんなさい、Aちゃんの顔色から悪くて…誘ってもらったけど、私、もう帰るわ、みんなも早く帰った方がいい気がする…」
「マジかよ…」
「私もう回っちゃった…」
そんな話を背後に、Aと津美紀は家までの路地を歩いていた。が…
『……(フラッ)』
「Aちゃん!?」
家に着く直前、隣を歩いていたAが突然ふらつくとそのまま倒れてしまい、津美紀が抱き起こそうとすると、唐突に津美紀の腕に着いていた呪い避けの数珠が砕けるように割れ、Aのポケットからこぼれ落ちた御守りがかこんっと音を立て真っ二つに割れた。
「津美紀!!A!!」
「津美紀ちゃん!!」
「恵っ、みみちゃん、どうしよう、Aちゃんが…‼️」
津美紀の腕の中でぐったりと意識のないAの姿に恵が目を見開くと、その後ろで美々子も嘘…‼️というように口元に手をおおっていた。
が、すぐに津美紀から受け取り抱き上げると、美々子に「耀哉様に連絡しろ!!」と指示を出すと、美々子もすぐに携帯を取り出し、連絡をとりはじめ、涙を浮かべていた津美紀はあとから追いついた菜々子が支えるようにして立ち上がらせ、4人は直ぐに安倍川家の迎えの車に乗り込み、本拠地へとむかった。
____
『……なんとなく、思い出してきた…』
「何が?」
『さっき言ってた…あの日のこと……』
「安倍川……」
『……けど……』
今はそんな気配を感じなかった。
530人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Tyina(プロフ) - mythosさん» この世界の直哉くんは綺麗な直哉くんです笑。夢主ちゃんは160〜165cmぐらい、と設定しております。(ぐらい、なのは原作の方で虎杖君達が成長中で正式な身長が出てないのでそれに合わせております) (2022年7月4日 13時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
mythos(プロフ) - Tyinaさん» お久しぶりです。質問の答え教えて頂いてありがとうございます。あの直哉が・・・、ではあの台詞はもう言わない感じなんですね・・・。最後の質問です。夢主ちゃんの身長教えてください!ずっときになってまして・・・。 (2022年7月3日 21時) (レス) id: 908403f7fb (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - 縁儺さん» ありがとうございます!!そう言って貰えて嬉しいです( ;꒳; ) (2022年5月10日 11時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
縁儺 - はぁー…癒し…(尊死) (2022年5月9日 22時) (レス) @page39 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - はにみずさん» 返信が遅くなりました。はにみずさん、ありがとうございます( ;꒳; ) (2022年5月9日 12時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Tyina | 作成日時:2021年5月26日 14時