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番外編 8 ページ27

「Aお嬢様も休めよ。ココ最近寝れてないんだろ。」
『だからAお嬢様って呼ぶのやめてくださいって、真希先輩。』
「恵ももう戻って大丈夫。」
「あぁ。おやすみなさい。」
「おやすみー。」
『おやすみなさい。』

Aと伏黒は和室に戻ると、Aは布団に倒れ込んだ。伏黒は電気をつけ明日の富○急で持っていくミニバッグに財布等を移していた。

『…上層部の処分決まったってお父様が、』
「!!、どうなった?」

伏黒に先程耀哉から聞いた事を教えると、しばらくなにか考えていた様だったが納得したように頷いた。

『お父様はやっぱりすごいね。みんなを従えて導くことが出来てる。』

そこまで言って顔を上げるとAの顔は…少し白くなっていた。

『……私も、なれるの、かな…お父様みたいに、みんなをまとめることが、私に、堂々と…』
「……A、こい。」
『……』

体を起こし、伏黒の腕の中に行くと抱きしめられた。

「AはA。耀哉様は耀哉様。親子だけど別。
Aは自分の思う当主様になればいい。それに、Aはすごく強い。」
『………』
「五条先生を見てみろ。子供っぽくて無茶ぶりすごいけど一応、現五条家当主様だろ?」
『……ふふ、恵。さっきから五条先生にあたり強すぎるよ。』
「事実だろ。」
『……もうちょっと、こうしててもいい?』
「もうちょっとじゃなくても何時までもしてていい。」

Aは呼吸を整えるように深呼吸をし、伏黒はその背中をトン…トン…と優しく叩いていた。

『……ありがと、恵。ちょっと不安になっちゃった。』

そう言って体を話すと、先程よりも顔に赤みがさしていて血色が良くなっていた。

「辛くなったら絶対無理するな。」
『うん。絶対しない。
明日も早いし、そろそろ寝よっか。』

隣り合わせに敷いてある布団に潜り込むと、伏黒はAの方に手を伸ばし、Aの手を握りしめた。

『おやすみ。恵。』
「おやすみ。A。」

Aは目を閉じると、疲れていたのか直ぐに寝息を立て始め、伏黒は音を立てないように体を起こすと、少しAの方に近寄って再び布団に入った。

伏黒も再びその手を握り返すと目を閉じた。















その後、高く昇った月が部屋を照らす頃には、手を繋ぎ、お互いに寄り添い、幸せそうに眠っている恋人2人の姿があった。

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Tyina(プロフ) - mythosさん» この世界の直哉くんは綺麗な直哉くんです笑。夢主ちゃんは160〜165cmぐらい、と設定しております。(ぐらい、なのは原作の方で虎杖君達が成長中で正式な身長が出てないのでそれに合わせております) (2022年7月4日 13時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
mythos(プロフ) - Tyinaさん» お久しぶりです。質問の答え教えて頂いてありがとうございます。あの直哉が・・・、ではあの台詞はもう言わない感じなんですね・・・。最後の質問です。夢主ちゃんの身長教えてください!ずっときになってまして・・・。 (2022年7月3日 21時) (レス) id: 908403f7fb (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - 縁儺さん» ありがとうございます!!そう言って貰えて嬉しいです( ;꒳​; ) (2022年5月10日 11時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
縁儺 - はぁー…癒し…(尊死) (2022年5月9日 22時) (レス) @page39 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - はにみずさん» 返信が遅くなりました。はにみずさん、ありがとうございます( ;꒳; ) (2022年5月9日 12時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tyina | 作成日時:2021年5月26日 14時

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