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『(そろそろトドメを指してもいい頃かな?)』
Aが白虎の目を通し、呪霊を見ると今だったらAでも倒せそうなレベルまで追い詰めていた。
途中、とんでもない攻撃をしてきたがAは白虎とともにそれを避け、虎杖達に指示をしさらに攻撃を詰めかけていた。
『虎杖君、東堂先輩、下がってください。』
「安倍川?」
「……あぁ、わかった。」
東堂が虎杖を引いて後ろに下がると同時にAの攻撃が炸裂した。
『白虎、夜叉、黒刃、
この呪霊を祓うよ。』
一気に畳み掛けて攻撃しようとした時、それまで空をおおっていた帳が解け、アイマスクをとった五条が上空にいた。
「五条先生!?」
上空にいる五条を見つけた虎杖が素っ頓狂な声をあげた。
一瞬、こちらをむくも虎杖のことを見て何かを確認し姿を消した。
「(今のうちに……!!)」
『逃げようとしたね。
でも、無駄だよ。
黒刃、夜叉、あの呪霊を磔にして。』
刀を構え直し、一気に踏み込むと、夜叉と黒刃は素早く動きAの命令通りにした。
Aが呪符を貼り付けた刀を花御目掛けて振り下ろそうとした時、ふと動きを止めた。
『(五条先生の呪力……?)』
「(この少女……なぜこのような……
……!!!!そうか……この少女こそが……!!!!)」
花御がAから本格的に逃げようとするも、Aの呪力は強くなるばかりで、東堂はなにかに気がつくと虎杖を後ろに下げさせた。
『…!!(くるっ……!!)』
Aが花御の近くから遠ざかり、虎杖達のところに降り立ったのと同時に、五条の虚式「紫」が発動され、地面を大きく抉り花御の姿が消えた。
「相変わらず規格外だな。
これでは祓えたかどうかもわからん。」
虎杖は大きく口を開けポカーンとして虚式の爪痕を見ており、Aは『(流石、五条先生。)』と感心していた。
……ジュッ!!
『!!』
所々、焼け焦げた呪符がAの足元に落ち、それをAは拾おうとしゃがみこんだ瞬間、紫の炎を上げながらそれは燃え尽きた。
『……完全に消滅した。』
「え?」
Aは静かにそれを見つめ、ゆっくりとした動作で燃え尽きた所に手を置き、その呪霊が完全に消滅したことを確認した。
安倍川家の呪符には、相手の呪力を封じめる以外に、その呪力を感じなくなった場合、燃えて呪符が消えるという効果がある。
さっきの特級呪霊に貼り付けたこの呪符が紫の炎で燃えた。
つまり五条のあの攻撃、虚式『紫』で完全に消滅したということになる。
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Tyina(プロフ) - mythosさん» この世界の直哉くんは綺麗な直哉くんです笑。夢主ちゃんは160〜165cmぐらい、と設定しております。(ぐらい、なのは原作の方で虎杖君達が成長中で正式な身長が出てないのでそれに合わせております) (2022年7月4日 13時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
mythos(プロフ) - Tyinaさん» お久しぶりです。質問の答え教えて頂いてありがとうございます。あの直哉が・・・、ではあの台詞はもう言わない感じなんですね・・・。最後の質問です。夢主ちゃんの身長教えてください!ずっときになってまして・・・。 (2022年7月3日 21時) (レス) id: 908403f7fb (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - 縁儺さん» ありがとうございます!!そう言って貰えて嬉しいです( ;꒳; ) (2022年5月10日 11時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
縁儺 - はぁー…癒し…(尊死) (2022年5月9日 22時) (レス) @page39 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - はにみずさん» 返信が遅くなりました。はにみずさん、ありがとうございます( ;꒳; ) (2022年5月9日 12時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tyina | 作成日時:2021年5月26日 14時