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「あ、ちなみにAと順平は見学ね。」
『え?』
それぞれが待機場所に向かおうとした時、五条が唐突にそういった。
みんなと共に待機場所に向かおうとしていたAがその場に凍りつき、東京校全員が引き返して五条に詰め寄るように聞いた。
「おい、どういうことだよ。」
「わぁ、野薔薇、殺意しまって、」
「どういうことか聞いてんだよ。」
「順平は来たばっかりだからどういう感じで使うのか、授業みたいなもの。同級生や先輩、姉妹校の技の出したかとか見て学ぼうね。」
「Aは?」
「特級に近いレベル持ったAが参加したら一瞬で終わっちゃうからねー。去年の憂太みたいになっちゃうからさ。
今回はみんなのことをモニタールームで見ててもらうよ。」
「あ、はい!!」
『…』
「A?」
『……そう…ですか。楽しみに、してたけど…わかりました。』
その時のAのことを例えるなら、一緒に過ごせるはずだった主人が突然会社から呼び出されそれをしょぼんとして見送る子犬のような、そんな感じに見えた。
Aのことを伏黒は咄嗟に抱きしめ、釘崎とパンダは慰めだし、真希と狗巻は五条のことを蹴り飛ばしたり物理攻撃を繰り広げていた。
「A!!来年があるわよ!!ね!?」
「今度、呪術も混じえたゲームで東京校全員でバトろうぜ。」
『、大丈夫だよ。確かに、自分の階級考えれば不利益になっちゃうから。』
「A、そんなこと言ったらあっちに1級いるぞ。」
「ふざけんな!!」
「おかか!おかか!」
「悪かったって!」
「私じゃなくてA様に言え!!無限解け!!」
「A!!ほんっとにごめん!楽しみにしてたなら尚更ごめん!!」
「明太子!!おかか!!」
「っていうか、もっと前から伝えられただろ!!見ろ!!あの顔を!!めっちゃ楽しみにして一生懸命特訓してたんだよ!」
虎杖と順平はうわ嘘だろこの人みたいな目で見ていた。
なんだなんだと騒ぎを聞いた京都校の生徒数名が戻った時には五条が蹴られ、先程、次期当主だと言われた東京校の生徒が許嫁に抱きしめられ、周りから慰められているという状況に一瞬、宇宙ネコになりかけていた。
大騒ぎしている真希や狗巻から情報を仕入れると、かなりドン引きしていた。
「五条悟…さすがにそれはないわ…霞がみても引きそう…」
「…今回ばかりは東京校の生徒に同感。」
「ソれナ。」
「悟!!お前はいい加減にしろ!!」
「さすがに私も庇えないな…」
騒ぎを聞きつけ戻ってきた夜蛾と夏油により、その場は一旦落ち着いた。
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Tyina(プロフ) - mythosさん» この世界の直哉くんは綺麗な直哉くんです笑。夢主ちゃんは160〜165cmぐらい、と設定しております。(ぐらい、なのは原作の方で虎杖君達が成長中で正式な身長が出てないのでそれに合わせております) (2022年7月4日 13時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
mythos(プロフ) - Tyinaさん» お久しぶりです。質問の答え教えて頂いてありがとうございます。あの直哉が・・・、ではあの台詞はもう言わない感じなんですね・・・。最後の質問です。夢主ちゃんの身長教えてください!ずっときになってまして・・・。 (2022年7月3日 21時) (レス) id: 908403f7fb (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - 縁儺さん» ありがとうございます!!そう言って貰えて嬉しいです( ;꒳; ) (2022年5月10日 11時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
縁儺 - はぁー…癒し…(尊死) (2022年5月9日 22時) (レス) @page39 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - はにみずさん» 返信が遅くなりました。はにみずさん、ありがとうございます( ;꒳; ) (2022年5月9日 12時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tyina | 作成日時:2021年5月26日 14時