【鬼滅の刃】頑張ったね、杏寿郎。

参拾陸 ページ37

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医者曰く、治すことは出来ないらしい
手を尽くしても後二年…と言われた



つまり死ぬのは十七歳、と



夢の中で言ってたのはこれか…！







槇寿郎｢どうにかして治すことは出来ないのか！！｣


医者｢…残念ながら｣







父上が取り乱しながら治療法を問う
そしてそれに落ち着いて答える医者




はぁー…前世では原因不明の死を遂げ
今世では十七歳で死亡…




…でも、まあ、母上の所へ行けるならそれでもいいかも




『父上、落ち着いて下さい
受け入れるしかないのです』


槇寿郎｢だが、瑠火を失い
さらにAまで失うとなったら俺はどうすればいい…！｣


『そんな明日死ぬとかでは無いのですよ
まだ二年あります、
二年間でたくさん思い出を作ればいいじゃないですか』





そう、どうせ死ぬならやりたい事を全てやり
楽しい人生だったと思えるような最期にしたい




『父上、私、行ってみたいところがいっぱいあるんです』


槇寿郎｢！…そうだな、行こう。この二年間で｣





色んな所を巡って
母上のお墓参りもしっかりとして
何気ない人生に
何気なく終止符を打とう





『…あ、父上』


槇寿郎｢どうかしたか？｣


『杏寿郎と千寿郎には内緒にしておいてほしいのです』


槇寿郎｢…何故だ？｣


『…心配を、掛けたくないんです』



いつか、バレてしまう日は来ると思う
その時まで心配を掛けたくない





…本当は

元々居ない立ち位置の私が
原作を壊したくないだけなんだけどね




槇寿郎｢…分かった｣



…さて、これからは思い出作りだ

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