メカクシ団団長の妹は実験台の少女でした。 (ページ4)

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記憶は過去編ページ4

私がまだ小さくて研究所に来たばかりのとき。

私は新しい家族が出来ると施設長に知らせられ、多少怖がっていたものの、凄く楽しみにしていた。

だが迎えに来た人は白衣を着て、眼鏡をかけた科学者らしき人だった。

「だ、誰？……」

「俺か？俺は楯山って言うんだ。これからお前をいいとこに連れて行ってやる。早く車に乗りな。」

そう言って楯山さん？は私を無理やり車に乗せようとした。

「い、嫌っ！」

私は激しく抵抗したが、薬のついたハンカチを口に当てられ、そのまま気を失ってしまった。

「………ぇ……ねぇ……君……君ったら！」

「う、ん？……ひ、ひいぃっ！」

目を開けると赤いマフラーを巻いた小学生くらいの少女がいた。

「あ！起きた！ねぇ、君大丈夫？」

「だ、大丈夫……です……」

「本当!?良かったぁー！そうだ！私は楯山あやの！よろしくね！」

「う、うん……よろしくお願いします……」

「おい、アヤノか？」

そこには楯山さんが立っていた。

「あ、お父さん！」

「此処に来たら駄目だって言ったろ？早く家に帰ろよ？」

「うん！」

そう言ってアヤノちゃんは出て言ってしまった。

「じゃあとっとと実験始めるぞ。おい！準備しろ！」

楯山さんがそう言うと周りの科学者たちが準備をはじめている。

「え……実験……何するの？」

「…………」

楯山さんは答えてくれなかった。

そして実験が始まった……