【江戸川乱歩】初恋は僕の助手。【文スト】

第9話 乱歩さんと私の部屋。 ページ10

乱歩さんは云った。
私に卵包飯を作れ、と。

つまり、乱歩さんを家に上げる訳だ。

･･･付き合ってもいない男の人を、家に･･･。

い、いや、乱歩さんの事だし、下心は無い･･･よね？


『どうぞ、乱歩さん。寛いでいってください。･･･大したおもてなしは出来ませんが･･･』

江戸川「うん、そうさせて貰うよ」


そう云って乱歩さんはソファにゴロン、と寝転がる。
･･･猫みたいだ。

乱歩さんにお茶を出し、台所へと向かう。


『･･･材料は･･･大丈夫。よし、作ろう』


エプロンを身に付け、腕まくりをする。

失敗は許されない。
･･･嗚呼、入社試験の時よりも緊張しているかもしれない。




江戸川「･･････あれ、そう云えば僕とAって今、二人っきり･･･？」

『乱歩さん？どうかしましたか？』

江戸川「な、何でもない！」


暫くの間、乱歩さんはソファに顔を埋め、足をじたばたさせていた。
･･･何か、あったんだろうか。


江戸川「･･･エプロン、似合うなあ」






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今日、太宰さんの誕生日ですね･･･！
小説には未だ登場していませんが、おめでとうございます！！

太宰さんかっこいいよ太宰さん。

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