【江戸川乱歩】初恋は僕の助手。【文スト】

第42話 乱歩さんへの贈り物。 ページ43

*江戸川乱歩視点

「痛っ･･･。乱歩さん？何したんですか？」

江戸川「何だろうね？」


目の前で首を傾げるA。
こんなの付けられるなんて初めてだろうから、きっと当分は気づかないだろう。


「乱歩さん、私も渡したい物があるんです」


そう云ってAは箱を取り出した。
小さな箱の中には、ネクタイピンが入っていた。


「乱歩さんのネクタイに似合うと思って･･･」

江戸川「ありがとう･･･。･･･ねえ、これって意味･･･分かってるの？」

「意味？」


何だ、分かってないのか。
･･･そうだろうとは思ったけど。


江戸川「知らないならいいよ。ねえ、着けさせて」

『私がですか？えっと･･･』


慣れない手つきてネクタイピンを着けるA。
Aが近づいている状況に、少しだけドキドキする。


『出来ました･･･。あっ･･･』


Aが近づいたまま顔を上げたから、目の前にAの顔が現れた。

･･･少しでも動いたら、キスしてしまいそうだ。


江戸川「A」

『ら、乱歩さん･･･んっ』



ソファにAを押し倒し、キスをした。
何度も、何度も。

やがて、息が切れるとAは真っ赤な顔で、肩で息をしていた。


江戸川「好きだよ、A」





−君は僕のものだ。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ネクタイピンの意味･･･貴方は私のもの

第43話 乱歩さんからの跡。→←第41話 乱歩さんからのプレゼント。

ラッキーアイテム

兄妹のバームクーヘン

ラッキー探偵社員

中島敦

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す