【江戸川乱歩】初恋は僕の助手。【文スト】

第12話 乱歩さんが思う事。 ページ13

*江戸川乱歩視点


僕の名前は江戸川乱歩、世界一の名探偵だ。

そんな僕に先日、助手が出来た。

名前はA。
一年程前から探偵社で働いている。

･･･って、未だ僕は助手って認めてないけど！

彼女は、はっきり云って不器用だ。

Aと組んで未だ大きい仕事は無いものの、彼女の事だ、いつか危険な目に遭うだろう。

彼女は僕の好みは分からないし、仕事も遅い。
料理だってまだまだだ。

･･･まだまだ、美味しくなっていくと思った。

そんなAは僕に「優しい」なんて云った。


江戸川「優しい･･･か」


そんな言葉云われ慣れてないから、何だかくすぐったい。

･･･嬉しいけどね。

でも、Aに他意は無いだろう。
本心から云った、下心なんて無い尊敬の言葉。

そう思うと、複雑な気持ちになったが、やっぱり嬉しい気持ちの方が強かった。


江戸川「･･･今日は、眠れそうにないな」


そんな呟きは、街の喧騒に紛れてに消えていった。

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