紅月の晩第二夜 <KH 空組> (ページ10)

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第二十九話「決戦！月に舞う魔人」☆ ページ10

主人公side
音を立てて、氷が割れる。
周りには、炎の残骸と、氷の残骸。
サイ「機関を裏切るつもり、か？」
アク「...人の命を犠牲にしてまで、心を手に入れたくねぇよ」
サイ「そうか...だが」
私の周りにダスクが出てくる。
きっと、捕らえるつもりだろう。
ロク「A！」
貴「ロクサス...！？」
お姫様抱っこをされ、ダスク達の頭上を飛び越えた。
貴「...そうだ、ヴァニとヴェンは？」
リク「大丈夫だ、二人は無事だ」
貴「よ、良かった...」
とその場に座り込む。何でか、力が抜けて...。
ロク「大丈夫？」
貴「...や、大丈夫じゃない...。
何か、魔力が抜けていくような...」
サイ「そうだろうな、ここは月川Aだけの魔力をだんだん抜けるように作った結界だからな」
奏「魔力を抜かれた人間は動けなくなる...。
まさかそれを狙って？」
サイ「...まぁいい。
アクセル、月川Aとロクサスを俺の元に連れてこい。今ならゼムナス様に黙ってやる...」
アク「悪いな、サイクス。
そんな警告は...断ってやるさ」
奏「戦える奴はアクセルを手伝ってくれ！」
今、戦えるのは...兄さん、リク、ソラ、ロクサスの四人だ。
サイ「逆らうと言うのか...少し痛めつけてやろう」
自身の武器を取り出し、剣先を向けた...。
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