第二章 四十話「隠し事」☆ ページ22
学校:屋上
皆がお弁当を食べ終わると、ソラ達が立ち上がった。
そろそろ彼らの食事の時間だろうと兄たちは片付けを始めた。
カイ「私達は先に戻ってるね」
ナミ「アイザ、リア行こう？」
リア「そうだな、教室で待ってるからな！」
アイ「あぁ」
と4人は戻って行った。
ヴェ「さてと...」
ヴァ「血を吸う前に、Aと奏に聞きたいことがある」
ソラ「...Aがさ、不登校生徒ってどういう事？」
ロク「教えてくれ」
...やっぱり、それ聞くんだ。
私と兄さんが答えにくそうにしている。
リク「...聞かないでやってくれ
ソラ達は信じてるから聞きたいんだろうけど、今はやめておいてくれ」
奏「リク...」
リクは唯一、理由を知っている(奏兄さんが教えた)から、庇ってくれたみたい。
ソラ「言い難いんなら仕方ないよね...うん、分かった」
ヴァ「仕方ないな、悪かったなA、奏」
ヴェ「ごめんね」
貴「大丈夫、だよ」
奏「悪いな。話せる時になったら話すから」
皆は納得してくれたみたいだけど...一人だけ納得してない顔をしていた。
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それぞれが彼らの食事を終わらせて、皆が先に帰ったあと、私とロクサスは残ってしまった。
ロク「...ねぇ、A」
貴「何？」
ロク「俺は知りたい、けど待つ事しか出来ないって辛い」
貴「...分かってる、けど...ごめんね、ロクサス」
その辛さは知っているからこそ言えるものだと分かっている。
けれど、今は謝る事しかできなくて。
...これは、さすがに知られたくないの。
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作者名：始音 優希 | 作成日時：2016年10月28日 4時
