第二十二話「協力」☆ ページ3
大通り付近、特殊結界内にて
私は混乱した。
"大いなる心"の事は聞いた事がある。
確か、ハートレスの心の集合体...だっけ。
その封印が、私に...私自身に宿っている...？
貴「...アクセル...だっけ。
詳しく聞かせて」
アク「分かった。
解放を恐れた魔法使いは、"大いなる心"の一部を抜き取り、お前に封印を施した。
...覚え、ないか？」
貴「...確か、前に...あったような...？」
奏「それって、あの時か...？
小さい頃に命に関わる大怪我をした時かも知れないな」
アク「多分その時だ。
不完全となった"大いなる心"は、存在しない城の空には映らなくなった。
どんなに集めても空に映る事は無かった。
俺達のリーダー、ゼムナスはダスク達を使い、封印をされている人を探し始めた」
リク「そして、Aが当たった...と」
アク「そうだ。俺達にはこう告げている。
『月川Aには我らに必要な力を持っている。そして、解放する役目としてロクサス。
その2人を探し、私の所へ連れてこい』...ってな
俺がこれを知っている理由はナミネに聞かされたからだ」
貴「...そう。
でも...それが狂った計画なの？」
アク「もう一つある。
それは、光の世界を闇に染めること...とも聞いている。これは...俺にも分かっていないんだ...。すまねぇな」
貴「...ま、何にせよ...。
私、とっ捕まる気も無いし。つか...本音言うけどさ...そんな馬鹿な事止めたい」
リク「俺もソラや沢山の人達に助けられた。
まだ、そんな事企んでるなら全力で止めに行く」
奏「と言う事は...あれは演技なのか？」
アク「演技？」
奏「サイクスにあった時、何か糸みたいな物が見えたんだよ」
アク「糸...！
ヤバい、アイツを止めねぇと！」
貴「嫌な予感がする...。
早く向かおう！」
結界を解いて、走り出した。
アクセル曰く、サイクスは裏山に居るって事らしい...。
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作者名：始音 優希 | 作成日時：2016年10月28日 4時
