紅月の晩第二夜 <KH 空組> (ページ11)

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第三十話「決戦！月に舞う魔人 2」☆ ページ11

真っ白な部屋内にて
戦いは始まった。
私は残った力でヴェン達を守っていた。
貴(凄い...フラフラする...。
けど...ヴェン達を...助け、なきゃ...)
奏「...ちょっとの間、前衛任せた！」
リク、アク「了解」
ロク「っ...A...！」
奏「ロクサスも一旦下がって、Aの傍にいてくれ」
ロク「分かった！」
ソラ「その間、前衛任せてね！」
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それから、戻ってきて...。
ヴェンとヴァニの前に立って、兄さんは自分の血を垂らした。
ヴェ「...ん...ここは...」
ヴァ「猛攻撃に耐えきれずに倒れたのか...俺達」
貴「ヴェ...ン、ヴァ...ニ。
良かっ...た、目、覚ましたんだね」
言葉は途切れ途切れになってしまったが、安心した...。
奏「お前ら無理し過ぎ！
どれだけ、俺が心配したと思ってるんだ！！」
ヴェ「...ごめん、奏...」
ヴァ「...悪かった」
奏「いいよ、もう...。
ほら、吸って。そしたら戦いに戻るぞ」
ヴァ「あぁ」
二人は目の前で、兄さんの血を吸い始めた。
ロク「俺も、貰うね...」
寄りかかる形になり、血を吸われる。
貴「...っ...ロク...サス」
ロク「ごめん、待ってて？
必ず戻るからさ」
ヴァ「Aは休んでろ、俺達で何とかする」
ヴェ「ソラ、A守ってて！」
ソラ「分かった！」
ロクサスと交代で、ソラは私を支える。
ソラ「ちょっとでも、眠ってて。
大丈夫、しっかり守るから...ね？」
リク「...俺も手伝う」
ソラ「ありがとうな、リク！」
二人に任せ、少しでも眠る事にした...。
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