紅月の晩<KH 空組> (ページ18)

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第十五話「新しい約束」主人公side ページ18

自分の部屋
ロクサスが話し終わった。
けれど、泣きそうな顔で笑っている。
貴「...あのね、私が力を思い出した時...。
シオンって呼んだんだ、あの時。
黒いショートカットの髪、蒼い瞳、黒コートの女の子...ロクサスが言ってるのってこの子だよね？」
ロク「そうだよ」
貴「私の前世の種族と、シオンは関係ない。
けど、何故か似ている。
力の覚醒を促してくれた彼女に感謝してるんだ。
けど、何も知らないで傷を付けた。
思い出したくないって。酷いこと言った。
だから...なんて言えばいいのかな...」
ロク「だったらAと約束をしたいんだ。
シオンの約束と、Aの約束。
一緒に叶えてあげたいんだ」
貴「約束か...。
なら...一緒にキングダムハーツを解放しよう！」
ロク「！」
貴「皆で解放すれば、大丈夫だよ！」
ロク「...そうだな、俺達には仲間が居るんだ。
シオンも親友で仲間だ！
沢山の心を還していけば、きっといつか会えるよな...？」
貴「...」
何処かで優しい声が聞こえた。
？＜きっと2人なら...ううん、皆となら...正しい心に還れる！...待ってるよ、二人共＞
それは、聞き覚えのある声。
貴「...気の所為かな？」
今は胸に閉まっておこう。
いつか、叶えるまでは。
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