小さな欠片一つ目〈KH 空組〉 (ページ20)

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欠片16「泣きそうな気持ちを抑えて」ページ20

ブルースカイ家、リビング
ヴェ「...Aの話は分かった」
ロク「っ...悲しい話だな...」
ヴァ「...」
ソラ「...」
長い私の昔の話。
皆、悲しい顔をしている。
貴「...暗くなったね。
ごめんね、こんな話をしちゃってさ...」
...あ、やば...皆の前で泣いちゃいそう...。
我慢しろ、私...！
貴「ちょっと外の空気吸ってくる！」
ヴァ「おい、ちょっと待てっ！」
リビングの扉を開け、玄関から外に出た。
1人で泣けばいい...よね...。
そんな思いで外に出た。
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外に出たあと、時計塔の一番上にいた。
貴「初めて来た時に気になってたんだよね、ここ。月綺麗だなぁ...」
小さな星達が煌めいて、月が当たりを照らす。
綺麗なのに、ぼやけて見えない。
貴「涙が、止まらない...。慣れた、筈なのに...！」
拭っても、涙は零れ続ける。
座って涙を止めようと思い、楽な姿勢で座った。
貴(...ごめんね)
心の中で、ソラ達に謝った。
そして、聞き覚えのある声がした。
？「ここに居たんだな、A」
貴「...ヴァ二...？！」
ヴァ「全く、静止も聞かずに...」
呆れたように少し笑ったヴァ二。
ヴァ「ここはさ、俺のお気に入りの場所なんだよ。ヴェン達は知らないんだよ、だから...」
貴「だから...？」
次の瞬間、私はヴァ二に抱き締められていた-----。
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