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13: Escape ページ13
A「え？！」
⁇「いいから早く！」
と、促され
その人は監視カメラを壊し扉を開けた
見張りをしていた研究員を殴り気絶させ
⁇「私はね あなたに生きてほしい
それにもう私も楽になりたい」
と涙を流しながら言ってきた
⁇「私が食い止めるから貴方は
走って逃げなさい
脱走経路は知ってるんでしょ」
と言われ急いで走って行った
──────────────
逃した女性は押し寄せてくる研究員に拘束されて
殺されかけていた
⁇「幸せになって…
偶然かもしれないけれど
私の娘に名前をつけてくれてありがとう」
(死ぬ間際にあの子は私を見て微笑み、
「ありがとうママ、
ベリーって名前
ママもつけてくれていたんだね」
と、言ってくれたの)
女性研究員
いや、ベリーの母親はそれを思い出しながら
生き絶えた
────────────
外は雨が降っていた
「ハァハァハァハァ…」
久しぶりに走り息切れが酷くなっていた
倉庫を見つけ物陰に隠れる
「おい？！
どこいった！
No.217はこれで最後の被験体だ！逃すなー！」
と言う声に足音が増える
A(どうして…どうしてこんなことになってしまったの…)
幸せなんて束の間だったんだと
神は意地悪なんだと苦笑いをした
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作者名：天音癒刄馨 | 作成日時：2020年4月9日 17時
