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one week ago(1週間前)




サニー号の船の上で一味はある新聞を見て不安の表情をうかべるナミの周りを取り囲んでいた。


ルフィ「東の海(イーストブルー)でなんだって?」


ルフィがナミに尋ねるとナミは言った。


ナミ「【襲いかかる脅威!突如消えゆく街の謎】…東の海(イーストブルー)で次々と街が滅びているみたい」


…新聞は奇怪な事件を伝えていた。一夜にして街が崩壊してしまうというのだ。何者が襲ったのか、いかにして破壊されたのか、全てが謎なのだという。


そんな中一味の狙撃手、ウソップが口を開く。


ウソップ「シロップ(おれの)村は大丈夫だろうな…?」


自分の故郷を思い浮かべているのか不安げに聞くウソップにナミは新聞をパラパラとめくったあと言った。


ナミ「今のところ、私たちに関係ある島は無事みたいだけど…」


『……』


ナミはそう言うとルフィに新聞を渡した。
ルフィは新聞を受け取ると座って新聞に目を通した。

すると新聞の上に影が落ちる。ルフィが顔を上げると
ルフィの隣にルフィの義兄妹であり家族であるAが立っていた。


ルフィ「…A?」


『……』


ルフィが声をかけるがAは無言のままだった。
けれどいつもの無表情だが少しAは眉を下げてその赤い目には確かに心配の色を滲ませていた。


それを感じ取ったルフィはAの手を引くと自身の両足の間に座らせ彼女を両腕で自分の胸に閉じ込めた。


『…ルフィ…?』


驚いたように少し目を見開いて自分の兄妹を見つめるA。けれどルフィは更に腕の力を強めると可愛い兄妹に向けて優しく笑って言ったのだった。


ルフィ「大丈夫だ」


…と。


それに彼女は少しハッとすると今度は大人しくルフィの胸板に顔を埋めるのだった。


『…ぅん』


ルフィ「……」ギュゥ


…ルフィは分かっていたのかもしれない。
…幼い頃にAが家族全員、寧ろ国中の戦士が死んでしまったのを見ていたところを無意識に思い出していたことを。


そんな兄妹に心配する視線を向けながらも一味は口にはしなかった。


チョッパー「ルフィとA。それにゾロとウソップとナミは東の海(イーストブルー)出身なんだ」


そんな中、二人を見て眉を下げながらも静かにブルックにチョッパーがそう言った。


それを聞いてブルックは納得したように頷くと静かに言った。


ブルック「それはさぞご心配でしょう…」


…と。




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作者名:はち. | 作成日時:2021年3月19日 22時

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