お騒がせ二フラー。 ページ10
××
ニュートとAの横でいきなり連れてこられたジェイコブは目を丸くして何が起こったかを考えていた。
「…俺…今…あそこにいたよな…?」
呆然としているジェイコブの横でニュートは構わず少し階段を降りて目立たない場所に行くと珍しく眉を寄せてニュートを睨んでいる(つもり)のAに卵を見せるのだった。
ニュート「(…珍しく怒ってる。睨んでるつもりなのかな。…可愛いな)」
すると眉を寄せていた彼女はすぐに卵に釘付けになった。
『…オカミーの卵』
ニュート「ふ。…うん。そうだよ。僕が置いてきちゃったみたいだ」
2人はじっと新しい子が産まれてくるのを待っていた。
するとしばらくして卵の殻が割れて中から青いヘビが顔を出すのだった。
『…かわいい』
まだ生まれたばかりで目が開いていないオカミー。
そんなオカミーをAは優しい目で見つめて微笑んだのだった。
ニュート「……」クス
そんなオカミーとAの様子に微笑ましく笑ったあとでニュートはトランクを開けて産まれたばかりのオカミーを中に入れるのだった。
ニュート「ほら、お入り。みんないい子だからじっとして…」
その間にも連れてこられたジェイコブはしどろもどろだ。
「なぁ…」
ジェイコブはニュートに話しかける。
でもトランクの中の動物たちが出たがっているのかニュートはそちらに手一杯で聞いていない。
そんな時やっとAが視界にジェイコブを捕らえたのだった。
『…あなたは』
口元に手を持って行ってジェイコブを見つめるA。
それに気づいたようにジェイコブもAを見た。
「!…あんたはさっきの…」
そこでようやくお互いを認識するのだった。
しかしゆっくり自己紹介をしている暇はなかった。
ニュート「A、二フラーを!」
未だトランクから出てこれないニュートからそう言われAはハッとして『ごめんなさい』とに申し訳なさそうに謝ると金庫へと走り出した。
『…二フラー?』
急いで来たものの姿が見えない。
そんな時金庫の狭い隙間に何か黒いものが入り込んでいるのが見えた。
『…あぁだめ。二フラー』
Aの綺麗な目が見開かれる。
しかし一足遅く二フラーは金庫の中に入ってしまうのだった。
困ったことになったと、Aが眉を下げていると…
ニュート「アロホモラ」
『ニュート』
ニュート「全く…」
後ろから追いかけてきたニュートが金庫に杖を向けてそう言ったのだった。
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はち.(プロフ) - たこ焼きさん» お返事が大変遅くなってしまい申し訳ないです🙇♀️💦中々時間が取れず、とても久しぶりの更新となってしまいました💦今でも読んでくださっているとは思いませんが、とても暖かいコメント本当にありがとうございました😊 (2022年9月25日 17時) (レス) id: 1f9d07034e (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 早く続編が見たくてたまりません!更新待ってます! (2022年5月31日 7時) (レス) @page14 id: 5358c3cd3a (このIDを非表示/違反報告)
はち.(プロフ) - ひなさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ないです…🙇♀️最近忙しくて時間がなかったのですが最近新作を見に行けてまた書きたいなぁ…と思っているので近々更新させていただきます☺️ (2022年5月7日 16時) (レス) id: 1f9d07034e (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 更新しますか? (2022年4月3日 14時) (レス) @page13 id: e08b075bc8 (このIDを非表示/違反報告)
はち.(プロフ) - 巴さん» 2回もコメントして頂き、本当にありがとうございます(^^)嬉しさでいっぱいです!また更新した際には読んでいただけたら嬉しいです! (2022年3月21日 1時) (レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はち. | 作成日時:2021年1月16日 19時