逃げた魔法動物たち。 ページ35
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3人で話をしながら、セントラルパークへ向かっていた最中だった。
ﾆｭｰﾄ「銀行の融資はもらえた？」
ｼﾞｪｲｺﾌﾞ「あー…。ダメ。担保がなくてね。軍隊暮らしが長すぎたのかな」
ﾆｭｰﾄ「戦争に行ったの？」
Aの視界の端で何かがキラリと光った。
『…?』
2人の話を他所にAは足元に落ちてまるでどこかに案内をしているかのような宝石、アクセサリーに目を向け慎重に歩いていく。
まだ話している途中で申し訳ないがAはそっとニュートのコートの裾を掴んだ。
『…ニュート』
ﾆｭｰﾄ「ん？A？どうしたの…」
言葉の途中でニュートもAの視線の先に目を向け何かを悟ったようだった。
キラキラと光るダイヤモンドを目で追った先には一軒のダイヤモンド店のショーウィンドウがあった。
2人がゆっくりと静かに目を凝らして近寄る。
するとそこにはダイヤモンドを飾るトルソーになり切ってこちらを伺っている二フラーがいた。
Aの透き通る瞳と二フラーのつぶらな瞳が交わる。
『…みつけた』
Aが二フラーに言うように微笑みながら告げると、二フラーは一目散に店の奥へと走っていってしまった。
そしてその瞬間、Aの腰が後ろから誰かに抱かれ、ショーウィンドウから素早くけれど優しく離される。
ﾆｭｰﾄ「離れていて。フェネストラ！」
『…っ、ニュート…！』
その瞬間ショーウィンドウのガラスが粉々に割れ降り注ぐ。ガラスからAを守るように彼女の頭を自身のコートに埋めるように抱きしめたあと、ニュートもまた素早く二フラーを追うべく店内に入っていった。
そこからはもうめちゃくちゃだった。
逃げ惑う二フラーを捕まえようと店内で鬼ごっこを始めた1人と1匹は店内を荒らすに荒らした。
ダイヤモンドの入る箱をよじ登り、シャンデリアにぶら下がった。
そんな様子を見てAは、お店の人に申し訳ない、と考え、ジェイコブはニュートの傍から見れば強盗犯の行動にドギマギしていた。
そしてやっとニュートが二フラーを捕獲したようだった。
ショーウィンドウがねばねばとしたゼリー状になり、そこに飛び込んだ二フラーはねばねばに捕まっていた。
『…おかえり。悪戯っ子さん』
自身の前をぼよんぼよんと捕まっている二フラーをAが捕まえ引き剥がす。仕方ない、と言っているふうではあるがやはりその表情は緩んで可愛い二フラーに強く言えないのであった。
××
続く
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はち.(プロフ) - たこ焼きさん» お返事が大変遅くなってしまい申し訳ないです🙇♀️💦中々時間が取れず、とても久しぶりの更新となってしまいました💦今でも読んでくださっているとは思いませんが、とても暖かいコメント本当にありがとうございました😊 (2022年9月25日 17時) (
レス) id: 1f9d07034e (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 早く続編が見たくてたまりません!更新待ってます！ (2022年5月31日 7時) (レス) @page14 id: 5358c3cd3a (このIDを非表示/違反報告)
はち.(プロフ) - ひなさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ないです…🙇♀️最近忙しくて時間がなかったのですが最近新作を見に行けてまた書きたいなぁ…と思っているので近々更新させていただきます☺️ (2022年5月7日 16時) (レス) id: 1f9d07034e (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 更新しますか？ (2022年4月3日 14時) (レス) @page13 id: e08b075bc8 (このIDを非表示/違反報告)
はち.(プロフ) - 巴さん» 2回もコメントして頂き、本当にありがとうございます(^^)嬉しさでいっぱいです！また更新した際には読んでいただけたら嬉しいです！ (2022年3月21日 1時) (レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はち. | 作成日時：2021年1月16日 19時
