気まずい夕食。 ページ25
××
Aが窓の外に目を向けるのでニュートももう一度窓の外を見つめる。
しばらく何も言わなかったがAが優しく声をかける。
『…心配ね』
その言葉に全てが詰め込まれている気がして、自分を慰めてくれている気が、ニュートにはした。
Aを方に目を向ければ眉を下げてニュートを見つめている。彼女ももちろん早く動物たちを探しに行きたかった。
でもこの状況ではあと少なくとも数時間は無理だということも理解していた。
『…ニュート、きっと大丈夫。ここを出たらみんなを探しに行こう』
そしてニュートを安心させるように柔らかく微笑んだのだった。
その表情と優しい言葉にニュートは胸が締め付けられるのを感じた。今すぐここで彼女を抱きしめたいような気持ちに駆られた。
いつだって彼女は優しくよく人を見ていた。そんな彼女の言葉に存在にどれだけ救われてきたか。だからこそそんな彼女はホグワーツ時代から注目の的だったのだ。
ニュートが気持ちが伝わるように優しくAに言う。
ニュート「…うん。ありがとうA」
その言葉にAはまた優しく微笑むのだった。
その後の夕食は結論から言って気まずいものとなった。
クイニーは料理が好きと言うだけあってとても美味しいシュトルーデルをご馳走してくれた。しかしニュートは上の空だしそれにティナはイラついているようだった。
唯一Aはシュトルーデルの美味しさに驚きクイニーを素直に褒めていた。
それにクイニーは驚いたあと照れたように笑い、ティナも少しニュートから目を離してAを見ていた。
そのあとだった。
ジェイコブと楽しげに話すクイニーをティナが気に入らなかったらしく、ティナの心の声を聞いたクイニーが落胆した声を出したからだ。
クイニー「誘惑してないわ!」
その声にティナが決まりが悪そうに顔を背けた。
ティナ「深入りするなって思っただけ。どうせオブリビエイトしなくちゃいけない人なんだから。…コワルスキーさん。悪く思わないで」
そこで夕食は静まり返った。
とても気まずい沈黙が流れた。
その時ジェイコブがまたしても蒼白になり、汗をかき始めた。
クイニー「…あらら、ねぇ大丈夫?」
クイニーがそういった時ニュートがさっと立ち上がったのだった。
××
263人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はち.(プロフ) - たこ焼きさん» お返事が大変遅くなってしまい申し訳ないです🙇♀️💦中々時間が取れず、とても久しぶりの更新となってしまいました💦今でも読んでくださっているとは思いませんが、とても暖かいコメント本当にありがとうございました😊 (2022年9月25日 17時) (レス) id: 1f9d07034e (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 早く続編が見たくてたまりません!更新待ってます! (2022年5月31日 7時) (レス) @page14 id: 5358c3cd3a (このIDを非表示/違反報告)
はち.(プロフ) - ひなさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ないです…🙇♀️最近忙しくて時間がなかったのですが最近新作を見に行けてまた書きたいなぁ…と思っているので近々更新させていただきます☺️ (2022年5月7日 16時) (レス) id: 1f9d07034e (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 更新しますか? (2022年4月3日 14時) (レス) @page13 id: e08b075bc8 (このIDを非表示/違反報告)
はち.(プロフ) - 巴さん» 2回もコメントして頂き、本当にありがとうございます(^^)嬉しさでいっぱいです!また更新した際には読んでいただけたら嬉しいです! (2022年3月21日 1時) (レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はち. | 作成日時:2021年1月16日 19時