MACUSA。 ページ19
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その行為にニュートは焦り、Aは初めてティナに嫌悪感を顕にした。
しかしそんな2人の視線などお構い無しにティナはニュートのトランクを机に置く。
グレイブス「そいつを見せてもらおうか」
その言葉にニュートがあたふたする。
しかしニュートの裾をくいっとAが引っ張った。
ニュートが振り向けばその手には杖が握られている。
何をするのかと思った瞬間。
カチャリとしてニュートのトランクが開かれた。
しかしそこにあったのは2人の想像とは全く別のものだった。
…トランクの中には菓子パンがぎっしりと詰まっていたのだった。
グレイブス「ティナ…」
困惑したように、しかし最後にはグレイブスは苦笑して部屋を去っていった。
その後ろではさらに困惑したように顔を見合わせるニュートとAがいたのだった。
そのあとでニュートとAはやっとMACUSAを後にしていた。
通りを歩いている中でニュートとA、それにティナが歩いている。
ニュート「…まずい。あの時トランクが入れ替わったんだ…」
『…あのマグルの人を探さないと』
2人が足早に歩きながら話している横で1人でティナが大きな声で嘆く。
ティナ「どうしてあの人をオブリビエイトしなかったの!尋問になったら私はもうおしまいだわ!」
その言葉にニュートが聞き返す。
ニュート「なんで君が?悪いのは僕らなのに…」
ティナ「私、新セーレム救世軍に近づいちゃいけなかったの!」
ティナはそう言うが、さすがにそこまでは自分の責任ではないからどうしようもないとAはティナを不憫そうに見ていた。
『…ごめんなさい。貴方がそうならないようにしっかりトランクを取り返すわ』
申し訳なさそうに言うAにティナは一瞬不意をつかれたように目を丸くした。
その顔はどうして貴方が謝るの、とでも言いたげな顔だった。
しかしティナの前に何やら大きな虫のようなものが飛んできたことでティナの意識はそれた。
反対にニュートはギョッとしている。
ティナ「今の何…?」
ニュート「うーん…蛾じゃないかな。大きな蛾」
なんとも苦しい言い訳をしているニュートの横でティナが怪しそうにニュートを見つめていた。
2人が先に歩いていくのを見たあとでAはこっそり手を差し出す。
するとそこに先程の蛾と言われたビリーウィグが意思疎通出来ているかのように舞い降りた。
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はち.(プロフ) - たこ焼きさん» お返事が大変遅くなってしまい申し訳ないです🙇♀️💦中々時間が取れず、とても久しぶりの更新となってしまいました💦今でも読んでくださっているとは思いませんが、とても暖かいコメント本当にありがとうございました😊 (2022年9月25日 17時) (レス) id: 1f9d07034e (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 早く続編が見たくてたまりません!更新待ってます! (2022年5月31日 7時) (レス) @page14 id: 5358c3cd3a (このIDを非表示/違反報告)
はち.(プロフ) - ひなさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ないです…🙇♀️最近忙しくて時間がなかったのですが最近新作を見に行けてまた書きたいなぁ…と思っているので近々更新させていただきます☺️ (2022年5月7日 16時) (レス) id: 1f9d07034e (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 更新しますか? (2022年4月3日 14時) (レス) @page13 id: e08b075bc8 (このIDを非表示/違反報告)
はち.(プロフ) - 巴さん» 2回もコメントして頂き、本当にありがとうございます(^^)嬉しさでいっぱいです!また更新した際には読んでいただけたら嬉しいです! (2022年3月21日 1時) (レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はち. | 作成日時:2021年1月16日 19時