037 ページ40
××
そうして改めまして、とでもいうようにAの自己紹介が始まった。
『…雪鷹A。こっちは狼の狼。ルフィとは兄妹。よろしくね』
そう言うとAは終わった、とでもいうようにゾロを見つめ返した。
ゾロ「…いや!終わってねぇよッ!肝心なことが何も分からねぇ!!」
少し自信満々のAにそう言い返したあとでゾロは「ん?」と首を傾げた。
ゾロ「お前ら兄妹だったのか」
ルフィ「おう!!」
『…義兄妹なの』
Aがそう言えば納得したよう「そうか」というゾロ。
ゾロ「…それで?Aも悪魔の実の能力者なんだろ?何の能力なんだ?あと狼は何で話せるんだ?」
ゾロの問いにAは少し考えてから口を開いた。
『…わたしはサンサンの実を食べた太陽人間』
ゾロ「!太陽…」
『…』コクリ
そして狼のことを説明しようとして一瞬狼の顔を見たら頷いてくれたので狼のお腹に顔を埋めて寝始めているルフィを横目に口を開いた。
『…ゾロは妖という種族を知っている?』
ゾロ「妖?…数年前に絶滅した鬼…くらいしか知らねぇぞ」
その言葉を聞いて一瞬Aは口を結んだ。
脳裏にシャンクスやおじいちゃん、エースの言葉が浮かんだ。
《いいか?絶対に信頼出来る人間以外には鬼だということを明かすな》
けれどそれを考えてもう一度ゾロを見返したあとでAは迷う理由はないと思い口を開いた。
『…妖はこの世界に数年前は鬼だけだっだけれど唯一、ある鬼に“妖力”と呼ばれる力を貰った動物がいる。…それが狼。妖力をもらい妖になった。だから狼は話せるし、自分の姿を大きくしたり小さくしたりできる』
Aの言葉ににわかには信じられないと言うように少し驚きながら聞いていたゾロ。しかし彼はその話を疑うことなく頷いてくれた。
ゾロ「…まだよく理解できないこともあるがなるほどな。しかしなんでまたそんな妖とお前は一緒にいるんだ?鬼でなくとも妖なら海軍がほっとかねぇだろう」
不思議そうなゾロの言葉にAはいつもの無表情のまま、ゾロは何を言っているんだと言う感じで瞬きをする。そして…ゆっくり口を開いた。
『…?言ってなかった…?…わたしが鬼だから』
ゾロ「…は…」
次の瞬間、今日一のゾロの叫び声が船に響くのだった…。
ゾロ「言ってねエェェェェェェェェ!!!!!」
××
230人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えいみ(プロフ) - 続きを書いてもいいでしょうか? (2022年8月20日 21時) (レス) @page1 id: 3c67f62593 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。待ってます。 (2021年12月1日 10時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月6日 0時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はち. | 作成日時:2021年1月1日 0時