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そんな彼は言う。
ゾロ「礼ならするぜ。その辺の賞金首ぶっ殺しててめぇにくれてやる。ウソは言わねぇ。
そんな彼の言葉にコビーは冷や汗ダラダラで首を振る。
コビー「だ…だめですよルフィさん!!あんな口車に乗っちゃ…!!縄を解いた途端に僕らを殺して逃げるに決まってるんですから…!!」
けれどそんなコビーの心配の言葉を他所に2人の兄妹は言った。
ルフィ「殺されやしねぇよ。俺は強いから」
『…嘘をつく人にはみえないけれど』
コビー「(こ…この人たちはもぉ〜〜〜〜ッ)」
そんな時、ガタリと塀に何かがかけられた。
『…?』
不思議に思って見てみるとそこにはハシゴを立てかけて一生懸命ゆっくり登る女の子の姿があった。
ルフィ「ん?」
コビー「え!?」
驚く一同を他所に女の子は黙っててとでも言うように人差し指を口の前に持って言った。
「しー…!」
『……』
そんな女の子は周りを確認して海兵がいないことを見るとトテトテとゾロがいる磔上の中に入っていってしまった。
そして…
「お兄ちゃんずっとこのままでおなか空いてるでしょ?私初めてだけど一生懸命作ったから…」
そう言ってゾロの前におにぎりの包みを差し出したのだった。
コビー「ルフィさんッ!止めてください!あの子殺されちゃいますよ!」
ルフィ「自分でやれよ。そうしたいなら」
『……』
しかしそんな女の子にゾロは冷たく言い放った。
ゾロ「ハラなんか減っちゃいねぇ!!そいつ持ってとっとと消えろ!!」
「だけど…」
ゾロ「いらねぇっつったろ!!帰れ!!踏み殺すぞガキ!!」
ゾロは冷酷な言葉を並べてどうにか女の子を外へ出させようとしていた。けれどそんな時、運悪くある男が現れた。
「ロロノア・ゾロォ!!…イジメはいかんねぇ。親父にゆうぞ」
そう言って偉そうに海兵を引連れて入ってきた男。海軍大佐の息子ヘルメッポである。
その男はニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべて入ってきたあと女の子が持っているおにぎりに目を移した。
「おやおやお嬢ちゃん。おにぎり持って差し入れかい?」
「あ!だめッ!!」
そしてそう言うと女の子の持っていたおにぎりをひとつ掴んで勝手に食べてしまった。
そして…
「ぷへぇッ…まずぅっ!!くそ甘ェ!!普通おにぎりには塩だろうが!!」
そう言うと残りのおにぎりも全て地面に叩きつけて踏みつけてしまったのだった。
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えいみ(プロフ) - 続きを書いてもいいでしょうか? (2022年8月20日 21時) (レス) @page1 id: 3c67f62593 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。待ってます。 (2021年12月1日 10時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月6日 0時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はち. | 作成日時:2021年1月1日 0時