027 ページ30
××
その後で街のレストランで食事をしたのだが不思議なことが沢山あった。
ひとつは、ルフィがロロノア・ゾロの名前を出した途端店で食事をしていた人達が皆飛び上がりビクビクして壁に張り付いていた。
ふたつ目は、この街を取り仕切っている海軍の大佐。モーガン大佐の名前をコビーが出した時。またもや同じように人々は飛び上がり震えていたのだった。
コビー「妙ですよ…!ぼく何だか不安になってきました…!」
歩きながら海軍の基地に向かう途中でコビーはそう言った。
コビー「いつ脱走するか分からないロロノア・ゾロの名に敏感になる気持ちはわかりますがなぜ海軍の大佐の名にまで怯えるんでしょうか!!」
そんなことを話しながら歩いているとついに海軍基地の目の前に来た。
ルフィ「近くで見るとゴッツイなぁー」
ルフィ「いけよ!コビー」
しかし、ルフィがそう言ってもコビーは少し躊躇っていた。
コビー「で…でもまだ心の準備が…さっきの1件もありますし…」
そんなコビーの横でAは言う。
『ルフィ。魔獣さんはいそう?』
ルフィ「お!そうだった!…魔獣はどこかなー?」
Aの言葉に海軍基地の壁にぴょんと飛び乗るルフィ。そして海軍基地をぐるりと覗く。
コビー「覗いて見えるような所には居ませんよ。きっと奥の独房とか…」
しかしコビーがそう言っている間にもルフィはスタコラと壁をおりるとある方へ歩いていった。
ルフィ「いや!なんかいるぞ!向こうに!ゾロってやつかも」
コビー「え…!!」
『……』スタスタ
隣でゴクリと唾を飲むコビーを置いて2人の兄妹は歩いていってしまった。
.
.
.
…そしてルフィが止まり壁を登っていったと思ったら…
ルフィ「ほらあいつ」
『……』ヒョコッ
コビー「!!!!!」
そこには黒い手ぬぐいを頭に巻いて磔台に縛られている男の姿があったのだった。けれどその目は獲物を見るように鋭く今にも襲いかかってきそうだった。
コビー「ほ…本物のロロノア・ゾロです!!…なんて迫力だろう…!!あれがゾロ…!!!!」
驚いて腰を抜かしてしまったコビー。
そんなとき、彼の方から声をかけてきた。
ゾロ「…おいお前ら」
ルフィ「ん?」
『……』
ゾロ「ちょっとこっち来てこの縄解いてくれねぇか。もう9日間もこのままだ。さすがにくたばりほうだぜ」
それを言う彼の目はやはりギラリと光っていたのだった。
××
230人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えいみ(プロフ) - 続きを書いてもいいでしょうか? (2022年8月20日 21時) (レス) @page1 id: 3c67f62593 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。待ってます。 (2021年12月1日 10時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月6日 0時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はち. | 作成日時:2021年1月1日 0時