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××シャンクスside
狼《…その後は国王の戦友であったガープという海兵が1人で鬼ヶ島に訪れ、そこでAの気配を感じ取って助け出し、ここに連れてきたというわけだ…》
…狼から語られた内容はあまりにも残酷で無慈悲で惨いものだった。
…今も尚、俺の前に立ちはだかり紅い目から涙を流し、フーッフーッと殺気立つ少女。
俺は思わずそんな少女を抱きしめた。
ガバッ
『…!?』
シャンクス「…ッ…辛かったな…!!」
俺が抱きしめるとジタバタと抵抗した少女だが俺の様子に戸惑ったのかピタリと動きを止めた。
シャンクス「…俺が謝って許されることではないが…すまなかった…助けてやれなくて。…辛かったよな」ギュウ
…鬼ヶ島にはロジャー船長の友人の国王優一郎を初め、たくさんの強く気高い友人が沢山いた。彼らは自分たちの誇りのため、そして目の前のこの子を守るために必死に政府に抗い戦死したのだろう。
…地下から出たこの幼い少女が見た光景はどんなものだったのだろう。どれだけこの世界に絶望したのだろう。
ただただ、この少女が数日前に目にした光景、体験した壮絶な戦争を思うと胸が痛かった。
俺には何をしてあげることも出来ないがただやせ細った少女の体を強く抱きしめるのだった。
すると…
『…ぅ…うッ…う”ー…』
唸るような声が聞こえたかと思えば少女は眉を下げて紅い目からまたぼろぼろと涙を零すのだった。
…カラン
少女の手から短剣は落とされ、その変わりに少女は弱々しくそれでも確かにシャンクスの服を掴んで泣いたのだった。
シャンクス「…!!…辛かったな。よく我慢した。もう…泣いていい」
『…ヒック…ヒック…ぅー』
狼《(…A)》
…おぞましく悲しい経験により人間を疑い恐れ、ずっと気を張りつめていた幼い少女がやっと人間に気を許した瞬間であった。
.
.
.
…それからというものAはシャンクスを慕い徐々に他の人間とも打ち解けるようになっていった。最初は怖がっていたルフィも今では何処へ行くにも一緒だった。
シャンクス「お、A!!こっち来い!」
『…?』
…トテテテテ
シャンクス「全くお前は本当に可愛いなぁ!!」
「まぁたお頭がA捕まえてらァ」
「A嫌だったら逃げるんだぞォ」
シャンクス「ばぁか!誰が嫌がるんだよ!!」
…そんな楽しい日々が少しずつAに戻りつつあった。
××
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えいみ(プロフ) - 続きを書いてもいいでしょうか? (2022年8月20日 21時) (レス) @page1 id: 3c67f62593 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。待ってます。 (2021年12月1日 10時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月6日 0時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はち. | 作成日時:2021年1月1日 0時