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××noside
Aの言葉に2人は信じられないというように顔を見合わせてから頷いた。
母「…A。このことは誰にも言ってはダメですよ。決して」
父「以前、この石を読んだことでひとつの島が正義の名のもとに消されてしまった」
父「どうか約束してくれ」
ただ事ではない父と母の表情にAはゆっくり不安そうに頷いた。それを見届けると2人はホッと息をついた。
父「さァ。約束通り昔話をしようか。と言っても大方はAに先に話されてしまったが」
父がそういうなり地面に腰を下ろし手招きしたのでAはとてとてと走って父の膝に座った。
父「これは俺たち鬼の誇りだかい先祖の話だ。俺たち鬼の一族は人類が始まった時から長い歴史を持っている。そして人間が誕生する時に神様から命を授かったんだ。
人間が動物たちに危害を加えないように見守ること。そしてもし何か合った時には俺たち鬼がそれを止めるようにと。
…だが、恐ろしいことに人間は自分たちと同じ人間を虐げ始める。
それに怒ったのが当時の鬼姫だ。鬼姫は1人でその人間たちの元に行くとそいつらの半分に天罰を与えた。“鬼神化”したんだ。そして鬼姫の傍には四獣と呼ばれる天の神が居たという。
…鬼姫の遺言はこうだ。
人間たちがまだ愚かな行為を続けるのならまた1000年後に鬼姫が現れて天罰を下す、と」
優一郎は掻い摘んで鬼の歴史と鬼姫伝説を話した。
その間Aはただ黙って話を聞いていた。
父「そしてその時から約千年。お前が産まれた」
『…!!』
その時Aは驚いたように顔を上げた。
父「…伝説は伝説だ。お前が鬼姫だと言いたいわけじゃない。ただその人間たちの名は“天竜人”と言って今も尚、俺たちを目の敵にしている。いつここが襲われても不思議ではない」
優一郎はAの頭を優しく撫でながら続ける。
父「ただ鬼に産まれたことは誇りに思って欲しい。俺たちはいつだって人間を見守り必要ならば力を貸してきた。だからお前もいつかはこの国を守って欲しい。人類が始まった時からずっと続く国だからな」
優しい声だけれど思いの籠ったその声にAはゆっくり頷いた。それを見て優一郎は満足そうに笑うと腰を上げた。そして地下の階段をAを抱き上げて登っている最中でAは眠ってしまったのだった。
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えいみ(プロフ) - 続きを書いてもいいでしょうか? (2022年8月20日 21時) (レス) @page1 id: 3c67f62593 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。待ってます。 (2021年12月1日 10時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月6日 0時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はち. | 作成日時:2021年1月1日 0時