《30》!? ページ35
Aside
『…………』
“お前は、何者か。”
この質問は、前にもされたことがあるが、よく考えてみれば、確かに自分にはおかしな点がいくつか…というより、複数存在する。
そのおかしな点は、このライムで数を増してしまった。
戦っている時_ライムをプレイしている時、僕は海で生活していた頃を思い出して、一定時間冷静になることができた。
今思い返すと、本当に…僕は孤独で、冷たかったんだ。
『……ごめん…わからない…』
考えれば考えるほど、思い出せば思い出すほど心が締め付けられるように苦しくなる。
じっと僕を見下ろしてくる人と目を合わせずに、小さく返答した。
だが、その人は「何を言っているだ」とでも言いたげに片眉を上げる。
ノイズ「……つぅか、アンタなんでアイツと一緒にいたんだよ。前はアンタみたいなガキいなかった。……っ、はぁ…マジで何なんだ…」
また質問責めが始まると思いきや、途中で言葉を切って溜息を吐いた。
分からないことが多すぎて、頭が追いつけなくなってしまったのだろうか。
どう声を掛ければいいのか悩んでいると、遠くからあおばの声が聞こえてきた。
蒼葉「こんなところにいた…!オイ、A!ノイズ!」
『あおば…!』
僕と蓮、そして、ノイズと呼ばれる人を見つけた途端、少し怒った様子でこちらへ走ってきた。
…そういえば、店の手伝いを途中で放棄して、この人にここへ連れてこられたんだ…
しかも、勝手にれんも一緒に。
__怒られる。
そう悟った僕は、思わず ノイズ(?)の背中に隠れてしまった。
これが人間の本能というものなのか……こちらへ向かってくる度に恐怖を覚えて目を瞑る。
遂に僕とのいずの前に立つと、蒼葉は_
ガンッッ
真っ先に、ノイズに拳骨を食らわせた。
『!?』
ノイズ「っ…て……何すんっ_」
蒼葉「うちのAと蓮を勝手に連れ出して勝手にライムに参加させたのは何処のどいつだああん!?」
まるで田舎の不良のように指をボキボキと鳴らしている。
…多分さっきの拳骨は無茶苦茶痛かった。ありえない音がした…
頭を抱えて
僕の頭に拳が伸ばされて、そのまま強烈な拳骨が__と思いきや、食らったのは、こつん、と当てるだけの軽い拳骨だった。
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雪葉(プロフ) - 霊華さん» わぁぁ、ありがとうございます!! (2018年11月23日 16時) (レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)
霊華 - くっそ可愛いじゃねぇか! (2018年11月20日 17時) (レス) id: 55c6bf7b1a (このIDを非表示/違反報告)
雪葉(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます!僕も初めて小説を書いて、少し不安だったのですが、気に入って頂けてとても嬉しいです!宜しければこれからも楽しんでいって下さい! (2018年8月19日 0時) (レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - コメント失礼致します( ..)" 更新される度拝見させてもらってます!ドラマダの夢小説を見つけたのがこれが初めてだったので、拝見させてもらったのですが、とても面白くてハマってしまいました(*'ω') これからも無理の無い程度に更新頑張って下さい! (2018年8月18日 15時) (レス) id: f2889be617 (このIDを非表示/違反報告)
雪葉(プロフ) - ユトさん» コメントありがとうございます!ノイズが言ってくれてよかったです(笑)この作品を見つけて下さりありがとうございます!これからも是非楽しんでいってくださいね! (2018年8月16日 19時) (レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪葉 | 作成日時:2018年8月8日 23時