《28》れん…? ページ33
MC『本日最初のバトルを飾るのはァ!!96勝3敗の記録を残しているライムマスター!!果たして勝ちの100回戦目となるか!!負けの100回戦目となるか!!』
MCが言い終わると、Aの少し離れた先に男と、そのオールメイトが現れる。
男は、宙を回転しているAを見て少し困惑したが、はっ、と余裕そうに嘲笑った。
男「こぉんなガキが対戦相手かぁ?オイオイ、冗談よせよなぁ。」
男の言葉に、観客が一斉に盛り上がる。中には、Aを批判する声も聞こえた。
だが、Aはそんな事は聞こえていないかのように、表情を変えずに、ただただ黙って宙を回転している。いつもなら、知らない人間が怖くて怯えるはずなのだが……
もしかすると、バトルフィールドと海の感覚が同じなため、海に居た時の性格……ほとんど感情を持っていなかった頃に、戻ったのかもしれない。
そして、MCが続ける。
MC『そしてぇぇ!!対戦相手は………今回初挑戦!?オールメイトは借り物!そしてバックにはあの!?!?異常な挑戦者にご期待ィ!!』
同じく、MCの後に観客が一斉に盛り上がる。だが、Aを応援するものはいなかった。
Aの背後に、オンラインモードの蓮、ウサギモドキ、そしてノイズが現れる。
『……れん…?』
蓮「あぁ。今はオンラインモードになっている。攻撃や防御は俺に指示をしてくれ。」
ノイズ「俺はアンタが初心者だから、そのサポート。」
ウサギモドキ「サポート!サポートー!」
『そっか。』
いつもより素っ気ない返事をすると、宙での回転を止めて、ふわりと着地するように立った。そして、目の前の男を静かに見つめる。
男「………」
男は、妙な違和感を感じ取っていた。そんな男の様子に気付かず、MCはバトルスタートの合図を鳴らした。
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男「ッ…はぁっ…はぁっ…!…っんで、そんな余裕なんだよ……!!」
バトル開始から、数十分が経過していた。
男は意識が朦朧とし、今にも倒れそうだ。だが……Aは、違った。
『………』
バトルスタートの合図が鳴る前と、まったく何も変わっていなかった。何も。
男は益々不気味に思い、
男「っ…ぅああぁぁあ!!」
と、自らの手でAを倒そうと飛びかかってきた。
だが、Aはそれをあしらうようにすっ、と回避し、蓮に命令した。
『……れん。《亡》、セット』
蓮「了解。」
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雪葉(プロフ) - 霊華さん» わぁぁ、ありがとうございます!! (2018年11月23日 16時) (レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)
霊華 - くっそ可愛いじゃねぇか! (2018年11月20日 17時) (レス) id: 55c6bf7b1a (このIDを非表示/違反報告)
雪葉(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます!僕も初めて小説を書いて、少し不安だったのですが、気に入って頂けてとても嬉しいです!宜しければこれからも楽しんでいって下さい! (2018年8月19日 0時) (レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - コメント失礼致します( ..)" 更新される度拝見させてもらってます!ドラマダの夢小説を見つけたのがこれが初めてだったので、拝見させてもらったのですが、とても面白くてハマってしまいました(*'ω') これからも無理の無い程度に更新頑張って下さい! (2018年8月18日 15時) (レス) id: f2889be617 (このIDを非表示/違反報告)
雪葉(プロフ) - ユトさん» コメントありがとうございます!ノイズが言ってくれてよかったです(笑)この作品を見つけて下さりありがとうございます!これからも是非楽しんでいってくださいね! (2018年8月16日 19時) (レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪葉 | 作成日時:2018年8月8日 23時