《3》実は… ページ4
物珍しそうに少年の顔を見つめる蒼葉と蓮をよそに、タエはクリアと向かい合い、改めて話を始めた。
タエ「じゃぁ、説明してもらおうかねぇ。」
クリア「はい、実は…………｣
実は今日、タエさんも蒼葉さんも出かけていたから、暇なので、丘で海を眺めてたんです。
風が気持ちよくて、ぼーっと海を見渡していたら、何かが海岸に打ち上げられているのが見えて、見に行ったら…この子が眠っていたんです。
裸ですし、見たところ、周りにも親御さんといった人は見られなかったんですよね。
クリア「＿＿ので、連れてきました！」
蒼葉「いやいやいや、ので、連れてきました！じゃねーだろ！！」
一通り説明し終わり、にこっと笑顔でまとめたクリアに、途中から話を聞いていた蒼葉がすかさずつっこむ。
蒼葉「普通変だろどう考えても！！なんで連れてきた！？」
クリア「えー、放置しておくのも可哀想じゃないですかぁ。それに、その子は…」
そこで意味深に言葉を切ると、眠っている少年に目を移し、確信したように目を伏せた。
蓮『何か、心当たりがあるのか？』
首を傾げながら、蓮が尋ねる。
クリア「はい。あります…この子は…この子は……
＿＿きっと人魚姫なんですよ！！！」
「「「………は？」」」
目をキラキラ輝かせて答えるクリアを、拍子抜けしたように3人が口を揃えた。
そんな3人の様子は気にもせず、クリアは続ける。
クリア「だって、海に打ち上げられていたのに息をしているって奇跡じゃないですか！しかも裸ですし、それに外見も人間とは思えないくらい綺麗ですし！！」
蓮『ふむ……確かに、俺も人魚姫という話は読んだことがある…だがクリア、それを言うのなら、この少年は姫ではなく王子と呼ぶべきでは？』
クリア「あ、そうですね！この子は、人魚王子ですよ〜！」
勝手に話を進めていくクリアと蓮を止めようと、蒼葉が間に割り込む。
蒼葉「待て待て待て待て！！！そんなわけないだろ！つか人魚姫はあくまでおとぎ話！現実にいるわけないの！」
クリア「えぇ〜、でもぉ…」
蒼葉「でもじゃない！興味本位ってだけで知らないところに連れてきたら、この子も驚くだろ？蓮も、クリアの言葉を真に受けるんじゃありません！」
蓮『む…すまない……』
蒼葉に叱られ、しょぼーん…と同じように落ち込むクリアと蓮を見て、タエはため息をついた。
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雪葉(プロフ) - 霊華さん» わぁぁ、ありがとうございます！！ (2018年11月23日 16時) (
レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)
霊華 - くっそ可愛いじゃねぇか！ (2018年11月20日 17時) (レス) id: 55c6bf7b1a (このIDを非表示/違反報告)
雪葉(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！僕も初めて小説を書いて、少し不安だったのですが、気に入って頂けてとても嬉しいです！宜しければこれからも楽しんでいって下さい！ (2018年8月19日 0時) (レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - コメント失礼致します( ..)" 更新される度拝見させてもらってます！ドラマダの夢小説を見つけたのがこれが初めてだったので、拝見させてもらったのですが、とても面白くてハマってしまいました(*'ω') これからも無理の無い程度に更新頑張って下さい！ (2018年8月18日 15時) (レス) id: f2889be617 (このIDを非表示/違反報告)
雪葉(プロフ) - ユトさん» コメントありがとうございます！ノイズが言ってくれてよかったです(笑)この作品を見つけて下さりありがとうございます！これからも是非楽しんでいってくださいね！ (2018年8月16日 19時) (レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪葉 | 作成日時：2018年8月8日 23時
