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《22》すごい…! ページ24

カランカランッ

お店の玄関が開き、ベルの音が響き渡る。どうやら、遅刻はせずにすんだようだ。

蒼葉「おはようございまーす」

毎度のこと、挨拶をしながら店内に入る。すると、店の奥から人影が現れた。この店の店長の、「羽賀さん」だ。

羽賀「おはようございます蒼葉くん。…あぁ、そちらのおぶっている子が例の!」

蒼葉の背中に隠れているAを見つけ、ぽん、と掌を打つ。実は、Aを連れてくることは事前に伝えておいていたのだ。

蒼葉「はい。…あーでも、極度な人見知りなんで…」

あはは…と苦笑いし、Aを背中から降ろそうとする。…が、なかなか降りようとはしない。逆に首にしがみついてきて苦しい。

羽賀「ははっ、随分と可愛い子ですねぇ、Aちゃん。」

蒼葉「…ちゃん?」

どうやら羽賀は、Aを女の子と勘違いしているようだ。…まぁ、確かに服を着た状態だと間違われていても可笑しくはないかもしれない。

蒼葉「あー…こいつ、男です…」

羽賀「……!?男の子なんですか…!」

信じられないものを見るように、羽賀は蒼葉におぶられているAをじーっと見つめる。
だが、他人に触られただけで気絶してしまうようなAにとっては恐怖でしかなかった。

蒼葉「…A。蓮抱き締めてていいから、ちょっと降りてくれるか?」

『………わかった…』

羽賀の視線が余程嫌なのか、逃げるように蒼葉の背中から飛び降りた。蓮を鞄から抱き上げ、いつも蓮が座っている椅子に腰を下ろす。

蒼葉「すみません、外に出るといつもあんな感じで…」

羽賀「いえいえ、早く慣れるといいですね。」

その優しい笑顔に救われ、蒼葉もいつものカウンター席に腰を下ろし、仕事を初めた。

『………あおば、何してるの?』

蓮『仕事だ。家計のために、こうしてお金を稼いでいるんだ。』

『…!!すごい…!』

隣でそんな会話を繰り広げる2人に、苦笑いを浮かべて会話に入る。

蒼葉「そんなすげーことじゃねぇよ。むしろそれが普通。」

『普通……?』

ぽんぽん、とAの頭を軽く撫でてやると、また仕事へ戻った。

Aは、「普通」という言葉を聞いて、何かを考えるように黙る。

そして、席を立ち、近くで商品を整理している羽賀に声をかけた。

『…はがさん___』

《23》できる!→←《21》あおばぁぁ……



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雪葉(プロフ) - 霊華さん» わぁぁ、ありがとうございます!! (2018年11月23日 16時) (レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)
霊華 - くっそ可愛いじゃねぇか! (2018年11月20日 17時) (レス) id: 55c6bf7b1a (このIDを非表示/違反報告)
雪葉(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます!僕も初めて小説を書いて、少し不安だったのですが、気に入って頂けてとても嬉しいです!宜しければこれからも楽しんでいって下さい! (2018年8月19日 0時) (レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)
- コメント失礼致します( ..)" 更新される度拝見させてもらってます!ドラマダの夢小説を見つけたのがこれが初めてだったので、拝見させてもらったのですが、とても面白くてハマってしまいました(*'ω') これからも無理の無い程度に更新頑張って下さい! (2018年8月18日 15時) (レス) id: f2889be617 (このIDを非表示/違反報告)
雪葉(プロフ) - ユトさん» コメントありがとうございます!ノイズが言ってくれてよかったです(笑)この作品を見つけて下さりありがとうございます!これからも是非楽しんでいってくださいね! (2018年8月16日 19時) (レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪葉 | 作成日時:2018年8月8日 23時

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