《1》こぽ、こぽ…… ページ2
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こぽ、こぽ……
海面から入り込む陽の光をぼんやりと眺めながら、少年の姿をしたものは、海の底で泡を吐き出していた。
陽の光に照らされる度に美しく輝く白い髪。
まるで目の裏が見えそうな程透き通った水色の瞳。
そして、触れたらひんやりと冷たさが感じられるような、白い肌。
少年の姿をしたものは服を着ておらず、ほぼ…というより、全裸だった。
だが、それすらも忘れさせるくらい、見るもの全てを魅力させてしまうような美しさが、全て備えられていた。
『(…………)』
__ここは眩しい……やっぱり、もっと深くて、暗いところが落ち着く…
ここにいるのが飽きたのか、水中でくるりと一回転して、さらに深い場所へと潜って言った。
『……クラゲさん』
口から泡を出しながら、嬉しそうに小さく呟いた。
陽の光が一切届かない、深い深い海の底。
そこには、少年の唯一の拠り所となるクラゲが無数に浮かんでいた。
__いつ見ても飽きないなぁ……
ぼんやりと発光するクラゲを見つめては、その無表情な顔を珍しく笑みに変えた。
クラゲの群れに紛れ、目を閉じる。
このまま眠ってしまおう…起きたら、また面白いものを探そう…そんなことを考えながら、ゆっくり、ゆっくりと意識を手放した。
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雪葉(プロフ) - 霊華さん» わぁぁ、ありがとうございます!! (2018年11月23日 16時) (レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)
霊華 - くっそ可愛いじゃねぇか! (2018年11月20日 17時) (レス) id: 55c6bf7b1a (このIDを非表示/違反報告)
雪葉(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます!僕も初めて小説を書いて、少し不安だったのですが、気に入って頂けてとても嬉しいです!宜しければこれからも楽しんでいって下さい! (2018年8月19日 0時) (レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - コメント失礼致します( ..)" 更新される度拝見させてもらってます!ドラマダの夢小説を見つけたのがこれが初めてだったので、拝見させてもらったのですが、とても面白くてハマってしまいました(*'ω') これからも無理の無い程度に更新頑張って下さい! (2018年8月18日 15時) (レス) id: f2889be617 (このIDを非表示/違反報告)
雪葉(プロフ) - ユトさん» コメントありがとうございます!ノイズが言ってくれてよかったです(笑)この作品を見つけて下さりありがとうございます!これからも是非楽しんでいってくださいね! (2018年8月16日 19時) (レス) id: 964266bff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪葉 | 作成日時:2018年8月8日 23時